去年、大学時代のルームメートにFacebook上で10年ぶりの再会を果たした。その彼女に、「是非読んで」と薦められた"Three Cups of Tea"、育児の合間に数ヶ月かかって読んだ。本のあらすじは下に書くが、今まで読んだ本の中でも心に残る本の一冊だった。今日はその著者、Greg Mortensonの講演に夜一人で行ってきた。雨の中慌てて出てきたので(いや、いつものとおり?!)、オンラインで購入したチケットを家に忘れてしまった(涙)。幸いマスターリストを主催者が持っていて名前を確認され、無事に入れた。ほっ。主催はAMERICAN ASSOCIATION OF UNIVERSITY WOMEN という団体で、300人くらいの観衆はその関係者か年配の女性ばかり。そして、もちろんほとんどの人たちが、"Three Cups of Tea"を読んで、Mr. Mortensonの活動に感銘した人たちなのだろう、彼が壇上でスピーチを始めようとすると、観衆総立ちで大拍手!講演の内容は、本の内容に沿ったものだったが、スライドショーで実際のアフガニスタンやパキスタンの学校や子供たちが勉強している姿を見ることができた。Mr. Mortensonがアフガニスタンに学校を建て始めてから、アフガニスタンで勉強する子供たちの数は8倍となったそうだ。それまで、女の子には教育は必要なしと信じていた土地柄に、イスラム教徒でない彼がたくさんの学校を建てたこと自体、すごい。。。彼がその土地の指導者や村人の話を聴き、何が彼らに必要かを考え、一緒に彼らと学校を建てる、その積み重ねで彼はパキスタンとアフガニスタンではイスラム教の指導者からも尊敬される人となった。彼は本当にふつ~うのアメリカ人のおじさん。話し方もゆっくりで、優しいオーラがあふれでてくるようなおじさん。でも、パキスタンやアフガニスタンの子供たちにとって、彼はまさに「ヒーロー」なんだと思う。Mr. Mortenson、将来ノーベル平和賞受賞すること間違いなし!下記は、以前にMixiに書いたレビュー:K2登山に失敗したアメリカ人の登山家が、帰りに迷子になり瀕死のところをパキスタンの村の人たちに助けてもらう。貧しいが優しい心を持つ村の人たちに何かお礼をしたい彼、先生もろくにいない青空教室で子供たちが一生懸命勉強している姿に感動して、学校を建てることを約束する。でも、この登山家、全くお金が無い。バークレーに帰っても車に住むホームレス状態。行動力と責任感にすぐれる彼は、タイプライターを借りて500通以上の手紙を有名人に書いて資金を図ろうとする。。。 この話ノンフィクションで、彼は一つの学校どころかどんどんパキスタンに学校(特に女の子が教育を受けられるように)を建てていく。テロに勝つには、アメリカが行っているような戦争ではなく、子供たちへの「教育」が必要という彼の強い信念は、パキスタンやアフガニスタンのリーダーたちも感動させる。 教育、平和関係の仕事に携わる人はもちろん、イスラム教=テロリストと考えている人たちに是非読んで欲しい感動の一冊。
投稿者: Motokos Diary 投稿日時: 2009年3月4日(水) 22:51- 参照(287)
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