書籍:「企業分析力養成講座」(★★★)コメント:本書籍も良書であり、オススメである。単なる企業分析に留まらず、発展シナリオも提言しているので非常に参考になる。尚、分析する企業の業種によって、CHECKするべき要素は異なるとの事。1.スターバックスコーヒージャパン1)P/L(収益構造)の視点から:外資系企業としての注目点米国スターバックス本社との契約関係 ①ライセンス料 ②出店ノルマ ③利益還元2.三菱地所1)P/L(収益構造)の視点から:複合事業型企業としての注目点2)バランスシートの視点から運転資本=売掛金+棚卸資産ー買掛金3.創通1)市場の視点から2)財務分析の視点から:キャッシュフロー分析3)事業構造の視点から:バックキャスティングによる「10倍株」分析4)経営陣の視点から4.ビッグカメラ1)市場の視点から:M&Aが続く家電量販店業界2)競合構造の視点から:「規模の経済」と「範囲の経済」の追求5.GABA1)財務分析の視点から:前受金の使い方に関して、競合企業NOVAと比較6.JR東日本1)財務分析の視点から:キャッシュフロー分析2)社会(需要)動向の視点から:人口は減少するが、鉄道の利用頻度は上昇7.横浜銀行1)マクロ経済の視点から:銀行の収益は金利に左右される2)財務分析の視点から:銀行に売上高、営業利益という概念はなく、経常収益、経常利益である3)ビジネスモデルの視点から:サービスレベルを高める8.ミクシィ1)収益構造の視点から:影響を与えるドライバーの分析2)資本市場の視点から:何故、国債を購入したのか9.任天堂1)財務分析の視点から:税引後投下資本営業利益率8.0%で推移しており、資本コスト8.0%とすると、価値を創造していないと言える。2)市場構造の視点から●ジョージ・ソロスの再帰性理論aaa) 市場はいつも間違っているbbb) 間違い(バイアス)は、ときに、将来の「現実」に影響を与えるccc) そのため、トレンドは続き、ブームが起こるddd) 現実と期待の乖離が臨界点に達すると、株価は破裂(バースト)するソロス曰く「"現実"を理解することは難しい。だが、現実を理解することこそが、自分の信念である」との事。尚、本著者が運営するサイト「シェアーズ」も非常に有用なのでオススメである。https://www.shares.ne.jp
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