アルコールを飛ばすのはそれほど簡単ではない
料理の際、日本酒やみりんを加えアルコールを飛ばすという作業はごく一般的に行われる。フレンチでもステーキなんかにブランデーを加えてアルコールを燃やすフランベとかっていうのがある。でもアルコールってそう簡単に飛ぶのだろうかとずっとギモンに思っている。
まあフランベのように燃やしちゃえばそれなりになくなるような気はするけれど、鍋で水分といっしょに煮る場合、完全になくすのは難しいだろうというのは、有機合成をやってる人なら誰でも思うことではないだろうか。
ざっくりと検索してみると、一般には、アルコール(=エタノール)の沸点(約78度)は水の(100度)より低いから、加熱すればアルコールが先に蒸発するという記述が多数派。でも中には完全には除けませんと書いてあるページもある。
実際にどれくらい煮込むとどれくらい飛ぶのかの実測数値データを探したんだけど、見つけられず。でも有機溶媒を日常的に使う合成化学者は、水とエタノールの混合物からエタノールだけを完全に留去することがそんなに簡単ではないことをよく知っている。もちろん水を飛ばすほうがより大変ではあるのだけれど。