昨日(9月12日)は月の第2金曜日。つまりJTPAのギークサロンの日だ。R0014641JTPAの案内はこちら 「高田俊明氏とWAN Optimizationについて語る」 WAN Optimization (WAN最適化)とはクライアントとサーバの間の通信を最適化するという技術である。例えばローカルPCのファイルのバックアップをファイルサーバに置くとする。するとファイル読み書きのたびに、ファイルサーバにアクセスすることになる。メールサーバはユーザのPCと外部とのメールの交換を行う。エンタープライズ環境ではこのようなサーバ/クライアントモデルが当たり前だが、その配置はグローバルになっている。企業が世界に展開することによって、本社と工場が別の国にあることがある。また、データセンターのようにサーバ部門を外注にすると、ユーザの場所とサーバが違う地域、国に置かれることが出てくる。そこでは、クライアント群とサーバの間はWANでつなぐしかない。このような環境ではWANを通るデータのトラフィックを少なくすることが求められる。それがWAN最適化という技術になっていく。クライアント側にキャッシュを置いて、アップデートをすぐにサーバに送り返さないこと。またサーバとクライアント双方にキャッシュデータを置いて、データファイルごと、あるいはバイトブロックごとにハッシュ値を計算。同じデータ内容のものは再送しないということで、全体のトラフィックを減らす。と、こんな内容の話でした。このギークサロンはWeb 2.0的な話が多いのだが、今回はちょっと趣向が違った内容だった。

投稿者: Silicon Valley ... 投稿日時: 2008年9月13日(土) 21:48