先月は中止になった、JTPAのギークサロン。6月13日は中川智史氏による「iPhone アプリケーション開発」であった。R0013707今回は一番前に座って、画面の写真ばかり撮っていた。JTPAからライブキャストされていたようだ。詳細はこちら。iPhoneのオーナー(第一世代の4GBだが)なので、今回の話は非常に興味があった。iPhoneはXcodeというSDKがあり、Objective-Cでプログラミングをする。中川氏は実践型の発表をする人で、Objective-Cの注意点などを喋ったあとで、実際にXcodeでプログラムを書いてくれた。まずは画面にリストビューを貼る。最初は数字を書く項目に書き込むようにすると、0から19までの数字がリストに表示される。それから突如Twitterというチャットサイトの内容を、HTMLで読み込んでパースする。このパーザーなどはフリーソフトのサイトから拾ってくる。さらに、チャットの各エントリーから、ユーザ名、メッセージ内容、ユーザの顔写真を取り出して、リスト項目にレイアウトして貼る。すると、画面の上のiPhoneエミュレータで、Twitterが表示される。ここまでわずか30分ほどでできてしまうので、受講者からは「オー」という歓声と拍手が起こった。Objective-CはCをオブジェクト指向にした言語で、動的束縛が強い言語である。どちらかというとC++の方がメジャーになった。今仕事では、C++と、その派生版であるJava、MicrosoftがC++をベースに作ったC#を使ってプログラムを書いているので、Objective-Cにはほとんど触れる機会がない。この日、中川氏の実践プログラミングを見ていたが、まず文法が独特であった。「違和感を持つ」ほどではないが、これに慣れるのは大変そうだ。RubyやBisonのユーザにはこちらの方が馴染みやすいようだ。文化圏が違うということなのか。で、iPhoneのSDKは99ドル。これは個人で買っても企業が買っても同じだとか。でも、完成したプログラムは、Apple Shopを通してしか売れないのだそうだ。

投稿者: Silicon Valley ... 投稿日時: 2008年6月15日(日) 01:02