2000年3月、父の長年の夢であったハワイへの家族旅行を実現することになりました。姉家族と両親は日本から、一週間後に私はカルフォルニアからハワイで合流し、カワイ島で2週間過ごすという計画でした。一足先に着いた両親はオアフ島のホテルから近い街角で信号待ちをしていると、東京から来ていた若い大学生の男の子4人組と言葉を交わす事になりました。4人とも理工科の大学を卒業したばかりで、卒業祝いのハワイ旅行だったそうです。人懐こい父はその場で4人の写真を撮ってあげて、日本に帰ったら写真を送る約束をしました。それから青年達は其々の大学院に進みました。その中のS君は大学院でとても優しい素敵な女性に巡り合い、2002年の秋、S君は彼女を連れて、東京から鹿児島まで病床にあった私の父に会いに来ました。その後S君も彼女も大学院を卒業。東京と京都と離れて就職。そのうち何故か、父はお二人のご両親からもお手紙を頂くようになりました。家族ぐるみのお付き合いになったようでした。父が亡くなって間もなく二人は結婚。この8年間、写真は沢山、何度も拝見して、お二人のお話は両親からいつも聞いていたのに、私は一度も会った事がありませんでした。今日、そのお二人が両親を偲んで、鹿児島に又来て下さったのです。両親から聞いていた通りの、とても優しい、珍しいくらいに礼儀正しい素敵な若者でした。ハワイの街角でひょいと会った若者が、こうして亡くなってからも両親を偲んで来て下さるのは、とても不思議なご縁に思えます。そして、今私も、こうしてブログを書きながら、未だ見ない方達と長年のお友達のようにご縁ができていくのが又不思議な気持ちです。にほんブログ村 シニア日記ブログへS君夫妻S君夫妻 照国神社・島津斉彬公像にて

投稿者: カルフォルニアのばあさんブログ 投稿日時: 2008年4月30日(水) 08:34