カリフォルニア州チノの精肉業者が出荷した牛肉に食品安全管理上の問題があったとして、米国農務省は業者に1億4300万パウンドの冷凍肉のリコールを指示した。これは1999年の3500万トンの牛肉リコールを大幅に超える過去最大規模の回収となる。この業者の牛肉は主に全米の給食やハンバーガ店向けに冷凍牛肉として出荷されている。業者の管理に問題があることが発覚したのは、先月動物愛護協会が屠殺場に潜入して撮影したビデオで、足がたたずに動けなくなっているへたり牛を虐待している様子がマスコミに公表された後、農務省などが捜査を行っていたもの。捜査の結果、同業者は通常健康上に問題があるとして出荷していはいけない、病気の恐れのある牛を屠殺し出荷していたことが判明したため、2001年の2月1日までさかのぼり出荷された牛肉の回収を求めたもの。病気の牛には、コレラやサルモネラ、狂牛病などの可能性が考えられるものの、農務省はリコールはあくまで、管理上に問題があったための措置で、実際に食品衛生上の問題が確認されたわけではなく、これまでに同社の牛肉で病気になったなどの報告はないとしている。

投稿者: シリコンバレー地方版 投稿日時: 2008年2月18日(月) 13:07