宮島口駅前は昭和な空間がそこかしこに漂ってる、この小さな駅前にあの頃流れていたような風を感じれるのは あの頃ここにあった風の感じとそのあたり加減をどこか記憶していて香りが記憶を呼び覚ますから 瀬戸内のつめたい風にフェリーからの重油を燃やすようなガスの匂いが流れ込んできて雑踏の風中にアナゴの焼ける香ばしい匂い
店先は忙しそうで、ひっきりなしにアナゴが焼けていく3匹くらい入れてもらってもいっこうに構わないなー
瓶のオレンジジュース 子供の頃、外食すると普段は見慣れないのが並んでて、憧れっていうんじゃなくて、ちょっと古臭いから気になるって言う惹かれ方してた、家にはご飯の時にジュースを飲むなんてとんでもない、ジュース飲んでご飯食べたら大きくならないとか勝手な解釈があって それなりにそーかもしれない納得があったけどでもやっぱり心底何処かで飲みたいと、、、
<重箱の中だけ几帳面>ある日親戚と食事に出かけたとき、子供はジュースでもって例のオレンジジュースがでて キリンビールのロゴの入った小さなコップで飲むんです 大人がビール飲んでるのと同じグラス 中華だったのか? 唐揚げとオレンジジュース マリアージュ? そんなもんじゃ言い尽くせない あの無茶なフレイバーからくる開放感と高揚緻密な美味しさって大人な味覚なんでしょうけど無邪気で乱暴な美味しさっていうのは、ほんのある短い時期だけにって贅沢かも
ここにしか吹かない風っていうのはなくて そこにたまたま吹いていた風が自分だけの風
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