e500e135.JPGサンフランシスコのマーケット・ストリート沿い、ダウンタウンとカストロの中間に位置するOctavia Lounge。日曜日のバーはどこも閑散としているけれど、この店も例外ではないようで。

テーブル席に客は皆無。バーカウンターには、黒いドレスに黒の帽子で着飾った初老の女性と、ラフな格好の若い男女のみ。初老の女性に軽く挨拶して隣に座ると、パリッとアイロンのきいた白いシャツに蝶ネクタイ姿のバーテンがすかさずやってくる。手渡されたドリンク・メニューを開くと1ページ目にはシグネチャー・ドリンクの数々。いずれも、有名ジャズプレイヤーの名前を冠したカクテル・ドリンクばかり。

「サミー・デイビス・ジュニア」を啜りながら、耳を澄ませばジャズが流れてくる。スピーカーから流れてくるにしては音が良すぎるなと思いつつ、店の奥に目をやるとどうやら向こうにもう一部屋ある様子。カクテルを手にそちらへ移動してみると、ステージで生バンドが演奏していた。こちらの部屋は20席もある大きな部屋だが、客は3人だけ。それでもバンドは真剣に演奏している。流れてくるジャズのリズムを楽しみながら、酒をすする。たまには一人でこんな時間を過ごすのも悪くない。

帰り際にバーテンに聞いてみると、毎日のように生バンド演奏があるとのこと。バーの雰囲気も良いし、騒がしい酒飲みが集うバーよりは格段に落ち着ける。もっと早くにこのバーに足を運んでいれば良かった。

先の初老の女性は、まだカウンターで座って自分の時間を楽しんでいる様子。挨拶してバーを出ようとすると、"Good Night"と非常に低い男性の声。あぁ、男性だったのね。そう、ここはカストロの入口。

Octavia Lounge
1772 Market Street
(between Mccoppin St & Octavia St)
San Francisco, CA 94102
(415) 863-3516

投稿者: Franklin@Filbert 投稿日時: 2007年10月17日(水) 08:09