九十七年の秋ごろに渡米した当初、道路の標識に「BUCKLE UP. IT'S THE LAW」というのを見つけるたびに思っていたことがある。それは、「それが法律です」というこの文言がどのくらい請求力があるのかということだった。アメリカ人というのは、法律だからと言われればそれを素直に守るほどできた人たちということなのか、そんなことはあるまい、と。たしかに、ぼくは多くの日本人よりも悪い意味でロクデナシだったと思うし、それは今でもあまり変わってない気もするけれど、とにかく、その文言をみて、ぼくは冷笑していたのを覚えている。端的に言うと「Okay, it's the law. So, what?」という感覚であの標識をみていたのだった。続き…
投稿者: ぼんやりと考えたこと 投稿日時: 2007年4月21日(土) 15:32- 参照(451)
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