昔、まだ娘が5歳ころのこと。近所のメキシカンなファーストフード店で、子供用のセットにハロウィンの懐中電灯が付いてくるというチラシを見て、娘を連れて食べに行きました。娘はチラシに付いていたピンク色のかわいい懐中電灯を楽しみにしていました。列に並んでいるとき、すぐうしろに体格がいいちょっと怖そうなおじさんが並んでいました。店の人にピンクが欲しいと言ったのですが、店の店員はつっけんどんに、これしかないよっと言って黒い懐中電灯を娘に渡しました。一応抗議したのですが、うしろのおじさんはちょっと怖いし、あまり時間をかけるとまずいと思いあきらめかけていた時、しょんぼりしている娘を見るなり後ろのおじさんがすごい勢いで店員に抗議しはじめました。あっけにとられていると、店員はしぶしぶ店の奥から新しいダンボールを出してきてピンクの懐中電灯を取り出し娘に手渡しました。店員は人気がなくてたまっていた黒い懐中電灯を少しでも処理したかったようです。ぱぁっと明るい表情になる娘に、怖そうなおじさんが満面の笑みでよかったねと言ってくれました。こんな小さな事の積み重ねが、私がこの場所が好きな理由なんでしょうね。
投稿者: pamupamu blog 投稿日時: 2006年7月29日(土) 18:35- 参照(800)
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