8月14日は夏休みが明けて、ローカルの学校の新学期がスタートする日でした。ぴろ子は小学校2年生になり、新しいクラスへと通い出しました。
ぴろ子は、昨年同様に小学校が終わったらアフタースクールへと移動し、そこで夕方6時まで過ごします。
この日、午後6時前に、かみさんがぴろ子を迎えにアフタースクールへと行きました。ところが、そこにぴろ子の姿はありません。担任の先生に確認しても、ぴろ子を誰かに引き渡した記憶がないと言います。保護者が子供を連れ帰る際にはサインアウトシートにサインしなくてはいけないのですが、そこにサインはありません。ということは、誰もぴろ子を連れ帰っていないはずです。
担任やかみさんが、ぴろ子を探すも見つかりません。
これはおかしい… こういった場合、どう対処するか学校では決まりがあります。それに則って、アフタースクールはロックダウンされました。
全ての出入口は全面閉鎖され、まだ校内に残っていた生徒らは一旦教室に戻されます。そして、スタッフ全員で構内を隅々まで探します。ちょうど下校のタイミングですので、学校は大騒ぎです。
かみさんはぴろ子が見つからないので、青ざめてしまいました。当然ながら、かみさんは僕に電話を入れます。が、電話には誰もでません。
ぴろ子は見つからないし、僕に連絡もできない。そこでかみさんは一度家に帰ります。しかし、そこには誰もいません。
かみさんの不安が募ります。ただ、一つ、かみさんが気づいたことがありました。それは、ぴろ子のバックパックも無くなっていたことでした。であれば、ぴろ子がバックパックを持って帰ったのではないか…、しかしそれを確かめる術がない。
かみさん、僕が先日、会社から支給されたばかりの新しいiPhoneを持っていたことを思い出します。そのiPhoneからSMSメッセージをかみさんに送っていたので、その記録を見て、かみさんが電話をします。
僕が電話に出ます。
かみさん「今、どこにいるの?」
僕「ぴろ子と一緒にバスキンロビンスでアイス食べてるけど」
かみさん「ちょっと、今、アフタースクールは大変な騒ぎなのよっ」
時間を少し巻き戻します。
この日、僕はぴろ子とぴろ太郎の二人を拾える時間帯に帰宅しました。なので、かみさんに「二人とも僕が拾うね」とSMSメッセージを送りました。続いて「買い物もしておくね」とテキストしたところ、かみさんから「OK」と返事がありました。それから、まずはぴろ太郎を拾い、ついで、ぴろ子を拾いにアフタースクールへ向かいました。
アフタースクールのゲートは電子キーでロックされており、事前に渡されていた鍵をセンサーに近づけることでゲートが開きます。なので、そのようにして中に入りました。
中に入ってすぐのところに、スタッフがおり、誰を迎えに来たのか聞かれました。そのスタッフは、まだ電子キーを受け取っていない保護者に電子キーを配布しており、僕たちが既に入手済みであることを名簿で確認していました。
昨年まではぴろ子のクラスはアフタースクールの敷地の一番奥にありましたが、今年のクラスはいちばん手前でした。僕が迎えに行った時、ぴろ子はクラスの外で遊んでいました。僕の顔をみるや、荷物をまとめてスタスタと帰ろう!と言ってきました。と、いうのも、この日、アフタースクールの後で、バスキンロビンズでアイスを食べる約束をしていたため、早くにアイスを食べに行きたいがゆえの行動でした。担任に会うこともなく、夏休み明けの久々のお迎えというのもあって、僕もすっかりサインアウトすることを忘れてしまっていました。
そして、ぴろ太郎とぴろ子と僕の3人はバスキンロビンスでアイスを食べ始めたのでした。
後でわかったことですが、かみさんは僕が送った「買い物をしておくね」というテキストは見たけれど、その1つ前のぴろ子を拾うねというのは読み飛ばしていたそうです。でも、もし、かみさんがアフタースクールに行かないでいたら、ぴろ子の行方不明騒ぎはもっと大ごとになっていたかも知れません。
そして、僕がなぜ電話に出なかったか?ですが、携帯電話は電池切れだったのです。
さて、翌日。
アフタースクールにお詫びするため、僕はシーズキャンディの大箱を買って帰宅したのですが、あろうことか、その大箱を通勤シャトルバスの中に置き忘れるという失態を演じてしまいました。アフタースクールには、かみさんとお詫びに行きましたが手ぶらで行くハメに。
シャトルバスの忘れ物は金曜日に会社の受付に届くらしいので、明日受け取って、アフタースクールに置いてきます。
これを読まれた方で、お子さんが同じアフタースクールに通われてロックダウンに遭遇した方がいましたら、それは僕の責任です。謹んでお詫び申し上げます。
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