以前から、かみさんに、就寝時にイビキがうるさい上、時折呼吸が停まっている気配があるといわれていました。そこで、重い腰を上げて、昨年末、睡眠時無呼吸症候群のチェックのため病院に行ってきました。
この症状、一時期、日本のテレビ番組でも良く取り上げたことがあったように記憶しています。
睡眠中、何らかの原因で呼吸が一時的に止まってしまうため、深い睡眠がとれず、朝起きても気分がすっきりしない、疲れている。ひどい時には、日中に突然意識がなくなるほどの急激な睡魔に襲われる。
かみさんから僕にもその症状が出ていると指摘を受けたのですが、当初は、自覚がないためにあまり深刻には受け止めていませんでした。が、友人らとそのことを話した際、この病気にかかっている日本人は結構多く、僕の友人・知り合いらにもこの検査・治療を受けた人が多々いることが分かりました。
ご本人がblogに書いていらっしゃるので引用させていただきますが、特に、恵先生の体験は目からウロコでした。無呼吸の診断を受けた恵先生が酸素供給マスクをつけて寝たところ、眠りの質が今までとは全く違うと言うのです。
はじめてメガネをかけたとき、この世界はこんなにも明るかったのか!と驚いた記憶がありますが、きっと世界観が変わるほどの衝撃を受けたのでしょう。であれば、是非、自分も一度診察を受けてみるべきかな・・・と思うようになり、昨年末に睡眠障害(Sleep Disorder)の診察・治療を行う病院を探し、Redwood CityにあるStanfordの病院にて、睡眠障害の診察を受けてきました。
ちなみに、101からも見えるこの病院ですが、あまりにも豪華でびっくり。ロビーなんて、どこかのホテルのロビーみたい。自動演奏の小型グランドピアノまで置いてあります。
さて、初回の診察です。
やってきたドクターは、東欧系かと思われる若い女医さん。色が白くて華奢な感じですが目はちょっとキツめ。純白の白衣を着ていましたが、ひざ下まである皮のロングブーツを履いた装いからは、仕事のあとはクラブでも行って踊っているんじゃないかというような雰囲気。
診察内容は比較的簡単で、問診のあと、口の中をチェックされたり、喉のあたりを触診されたりといった内容でした。
で、そのドクターに次のようなことを言われました。
- 病院に一泊して睡眠時の脳波、眠りの深さ、呼吸を調べるSleep Studyを受けるのを薦めます
- 一晩のウチに5回呼吸が停まるようであれば、Sleep Disorderとみなされ何らかの治療が必要になります
それを聞いた僕は、一晩に5回も呼吸が停まるなんてありえないっしょ~と思って、そんなに頻繁に呼吸が停まることなんてあるんですか?(ある訳がない!と言う勢いで)と聞いたら、
<<坊や、何を言っているの?>> とでも言いたげな表情で、平然と「あります」との回答が。
いやいや、そんなことないでしょうと思って、「僕がそれに該当する確率は高いのですか?」と聞いたら、
PCに向かって何かを入力していたその若い女医は、椅子をくるりと回して僕に正対し、ブーツを履いた足を組みかえると、にやりと微笑して、自信たっぷりにこうのたまいました。
何人もの患者を診ていますが、
あなたは、まず間違いなく睡眠障害があります。
この症状は、
平たい顔族
に多く見られるのです
※さすがに、平たい顔族とは言いませんでしたが、顔のつくりが平たいアジア人に多くみられるというようなことをやんわりと言われました・・。
さて、このイケイケゴーゴーな若い女医さんの診察が終わった後に、別な女医さんが入って来ました。
入ってきた女医さんは、アフリカ系アメリカ人の恰幅の良いおばちゃんで、笑顔を作ると、前歯が何本か欠けており、歯抜けな状況でございました。Stanfordの医師なんだから、歯入れれば良いのに・・・。正直、テンダーロインあたりで徘徊している方を連れてきて白衣を着せたのではないかと思えるような格好でした。
多分、この方はその道のプロなんでしょう。若い女医さんがやったのと同じように僕を診察しだしました。と言っても、口の中を見て、喉のあたりを触診した程度ですが。そして、若い女医さんと同様に、あなたはまず間違いなく呼吸が停まるだろうからSleep Studyを受けるように薦め、部屋を出て行きました。
と、言うわけで、僕もそのSleep Studyとやらを受けることにして、その予約を取ったのですが、なんとSleep Studyは超混雑していて、予約が取れたのは、ほぼ3ヶ月先となりました。
そして、3ヵ月後の2月26日(金)に、Sleep Studyのために、再度、Redwood CityのStanford病院を訪れました。それはまた次の記事(Sleep Study その2)にて・・。
- 参照(202)
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