日本一時帰国時にはいくつかイベントがあったので随時ブログに書いていこうと思いますが、まずは記憶に新しい事件から・・・。
帰国する度に、老いていく親の姿を目にするというのは、痛ましいものがあります。ウチの両親の場合、母親はまだ自分で起こしたビジネスを続けているほどに元気なのですが、父親は膝の状態が良くないようで、今までは、リビングで座椅子を使っていた父親は、普通の椅子を使うようになっていました。また、歩き方もびっこを引く感じになっていました。誰もが通る道なのでしょうけれど、これから帰国する度にどんどん老いていく親の姿を目の当たりにすることになるのでしょうか。
さて、日本帰国時の後半、ウチの実家に滞在中のことです。
ウチの実家ではネコを2匹飼っています。リビングでくつろいでいる際に母親が「ウチはネコを飼っているけど、異臭とかする?」と聞いてきました。その時は、僕もかみさんも全く異臭など感じなかったのでしないと返答しました。母親曰く、ネコと暮らしていると、そういう臭いがしても飼っている本人たちは気づかないから、外から来た僕たちに聞いてみたのだそうで。
リビングでは全く悪臭などなかったのですが、その隣にある和室(両親の寝室)に入ったときに、不快な臭いがしました。その部屋、ぴろ子の昼寝にもってこいなので、足を踏み入れたんですが、その瞬間、いやな臭いを感じました。
その臭い、まさに犬猫の臭いとでもいいましょうか、強烈な刺激臭ではなく、どことなくほんわりとした不快な臭い。時折、飼い犬でも臭い犬っていますよね? そう強い臭いけれど、なんかに臭うなみたいな。しばらくその臭いを嗅いでいると鼻が慣れてしまうけれど、一度部屋を出てからまた入ると、やっぱり臭いと感じるようなそんな臭いです。
この部屋、半年前に帰国した際には、こんな不快な臭いはしませんでした。当時は、寝室の畳を入れ替えたばかりで、新しいイグサの若々しい香りで満たされていました。
両親ももう年ですし、ひょっとして、親はこの臭いに気づいていないのでしょうか・・。先に母親が「悪臭する?」と聞いてきたのは、この臭いを感じていたからなのかも知れません。
両親が寝室として毎日寝ている部屋が臭うというのを、口に出して聞いてみるの憚られましたが、このままにしておくのもアレなんで、思い切って聞いてみました。すると、やはり母親も気になっていたとの返答が。ただ、臭いの原因が全くもって不明だそうで。母親曰く、
「畳のココが白く変色しているんだけど、これが臭いの元じゃないかしら」
とか
「もしくは、お父さんの加齢臭だと思うのよねぇ」
とのこと。
畳の変色箇所は、鼻を近づけてみても特に異臭はしないので除外。
となると、父の加齢臭でしょうか・・。
確かに、父は70歳を越えており、太っているので、どうみても加齢臭を発していそうな雰囲気は否めません。ただ、半年前に帰国した際はそんな臭いはなかったので、最近になって突然加齢臭を出すようになったとは考えにくいのです。
となると、犯人は、飼い猫でしょうか。
飼い猫は、トイレはちゃんと決まったところで済ませているそうですが、ひょっとすると、この寝室の片隅でオシッコでもしているんじゃないか・・ その可能性が高そうです。
寝室のどこから悪臭が発しているのか調べようとしましたが、どうも臭いがあちこちに染み付いてしまったようで、部屋の中に置かれたすべてのものが臭います。こうなると原因を見つけるのは難しそうです。ネコが犯人なんだろうけれど、一体どこに臭いの原因があるのだろう。
そんな折、家族で箱根に一泊旅行に行くことになりました。
両親は、出かけるとあって、それなりの身支度を整えました。が、やはり臭うんですよね。ジャケットやらカバンも寝室においてあったので臭いが移ってしまったのでしょう。
箱根の温泉旅館にチェックインした後で、ひとっ風呂浴びたあと、部屋へ戻るとやはり臭い。
どのくらい臭いかと言うと、布団を敷きに来たスタッフが、部屋に入るなり「窓を開けさせてもらいますね」と言い出すくらい(一応弁解しておくと、今回宿泊した部屋は2部屋が連結された部屋で、荷物を一部屋におき、別の部屋でくつろいでいたので自分たちがずっと臭いところにいた訳ではない)。
うーん、これはなんとかしなくては・・と、思っていたところ、かみさんがその臭いのもとを発見。
かみさん、部屋に置いた自分のバッグを取りに行った際、ぷーんと強烈な悪臭が漂ったそうで。見ると、すぐ隣には、父親の旅行用バッグが。肩から下げられるような中型の布製のバッグ。かみさん、恐る恐る鼻を近づけると、それが強烈に臭う。
よくよく見てみると、バッグの片面下部にシミがあって、そこが特に臭い。そのシミ意外のところは臭っていない様子で、その反対側に鼻を近づけても特に臭くはない。
ははーん、きっと猫がココにオシッコでもひっかけたんだろうな・・
そうかみさんと納得しあったあとで、両親に、このバッグが臭いの原因じゃないかと説明。母親もバッグに鼻を近づけて、確かにこのバッグが臭うこと、それも特定の位置だけが臭うということに同意。
父親は鼻がそれほど良くないので、あまり納得していない様子。それでも、全員がこのバッグが臭いの元だと言う以上、何もしない訳にはいかなかったのでしょう、しぶしぶながら、バッグの中を確認しだしました。
母親と、「やっぱり、ネコがこのバッグにオシッコしてたんじゃないの」なんて会話した後で、ふと父親を見ると、バッグを手に持ったまま、動きが固まっているじゃないですか。
どうしたんだろうと、よくよく父親を見ると、バッグを持った手と反対側の手に、なにやら茶色の物体を持っています。
なに、それ? どうやら、バッグに入っていたものらしいんだけど。
父親が一言・・・
コンビニのサンドイッチ.. 賞味期限が8月の。
げげげ!
これだよ、臭いの元は。コンビニで売っている三角形のサンドイッチなのに、どういうわけかまっ茶色に変色してしまってます。前回、このバッグを使った際に、サンドイッチを入れて、そのまま収納してしまったようです。旅行から帰ったら、ちゃんと荷物整理しましょう。
もちろん、においが広がらないように袋に包んで捨てて、旅館のスタッフにも事情を説明しました。
しかし、まぁ、臭いの元がわかってよかった。それだけでも、行った価値のある旅行でした。
そういえば、ウチの母親は、この臭いは9月半ばから感じるようになったと言っていたけど、その読みは正しかったようです。父親の加齢臭でもなかったことがわかって良かった良かった(今回のは、単に父親がlazyなだけで、アルツとかではないことを祈りたい)。
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