今日は8月15日 お墓参りをしてきました。
お盆に因んで ちょっとこの辺りのお墓事情を少しばかり。
両親を納骨した墓地は市の公営墓地なので
この市に住んでいる
生前 この市の住民であった
この市の住民ではなくても家族が現在住んでいる
等の条件に該当すればここに埋葬(納骨)することができます。
アメリカは土葬が普通なので墓地の一区画は
棺が一つ入るくらいの広さです。
普通は一人に一区画を割り当てます。
ご夫婦 二人なら二区画 というふうに。
ご夫婦の墓石が二つ並んで立つことになります。
一区間に二人 入ることもできます。
2倍の深さに土を掘って
上下に2つの棺を重ねて埋めると一区間ですみます。
この場合 墓石一つにご夫婦の名前が連記されることになります。
或いは火葬の場合は場所をとらないので
一区間に家族が何人でも入れます。
墓石に名前を載せられるまでなら。。。と言われたことがありました。
ここは市営墓地墓地なのでちょっとお値段が低めですが
墓地の一区画は$2500
寄付金 $400
棺を埋める料金 一棺の深さで$800 (週末は$1575)
二棺の深さの場合は$1040 (週末は$1675)
火葬の場合は$325 (週末は$525)
火葬の場合 骨壷を収めるボルト $100~$1300
が必要になります。
その他の手数料 $200
亡くなった時にこの市の住民ではない場合の手数料 $500
一度もこの市の住民ではなかった場合 $750 (私の両親のように)
結果
火葬の場合 一人のお墓を立てるのに合計で$4500位ということになります。
(墓石は含んでいません。)
ちょっと驚く点は納骨後は一切 管理費を払わなくてもよいところです。
一生です。
毎週木曜日は古い花は捨てられ芝が刈られます。
5時に門は閉まりますが 霊園の外に駐車して
ゲートの横にある小さなサイドゲートから中に入りました。
この頃になると人がいないので静かに時間を過ごせます。
丁度 散水の時刻でした。
本当に明るい公園のような雰囲気で
お墓参りに来たくなるところです。
両親が納骨された2006年の頃
近くにもう一つの墓石が立ちました。
60の始めと思われる綺麗な女性の写真が埋め込んでありました。
裏にはマッターホルンの絵が刻まれて。
お墓ができて1年程は両親と話がしたく
毎週のようにお墓参りをしていたのですが
行く度に この女性の夫と思われる方を見ました。
妻のお墓の前に車を止めて (墓石は車道に近い)
お花や鉢の手入れが終わると
いつまでもそこに座っているのです。
その姿が見るからに寂しそうでした。
あれから7年経ち 私がお墓参りをする回数は減りましたが
今でも その女性のお墓は新しいお花で溢れています。
今日は夕方遅くだったのですが
その方は今日もお墓の前に座っていました。
私が遠くから歩いてくるのを見ると
立ち上がって帰る支度を始めました。
私はずっとこの方とお話をしてみたいと思っていたのです。
すれ違った時にお声をかけました。
2006年から墓石がとても増えた事
霊園が拡張した事など
少し言葉を交わして分かれました。
言葉の端々に優しさと誠実さを感じる方でした。
7年経っても一度もお花が絶えた事がありません。
このお墓で一番よくみかける方です。
深く深く奥様を愛していたのでしょう。
両親のお墓参りならわかりますが
配偶者のお墓に7年も経って
こうして会話をしに来続ける夫婦愛があるのを見て
感動と羨ましい気持ちになりました。
最後まで拙文をお読み下さりありがとうございました。
どちらでも一つ押してくださるととても嬉しいです。
- 参照(138)
- オリジナルを読む