2週間の休暇を日本で過ごし、3日ほど前に帰米しました。
今回はかなり欲張ったスケジュールを組み、いろんなところに行っていろんな人に会いました。製薬業界のみなさんの集まりや高校のプチ同窓会、バイオ合宿関連の人たちとそこから先の出会い、ちょっと仕事関係のミーティングや、ボランティア活動のミーティングなどなど、その上オリンピックも大盛り上がりでw・・・そのすべてを記すことはできませんが、ここではひとつだけシェアしておこうと思います。
何度も書いていますが、去る6月30日にアメリカで八神純子さんのチャリティコンサートを行いました。ここで集まった寄付金は、純子さんのご意向により岩手県の大槌町の支援のために送ることにしていたため、この機会にその大槌町を一度は訪れておこうと思いました。
東京方面から行く場合、東北新幹線を盛岡のひとつ手前の新花巻で降り、釜石線で釜石に出ます。その日は東京を朝7:56発の「はやて」に乗って約3時間、新花巻から各駅停車で約2時間です。釜石から宮古経由で盛岡まで行くJR山田線は震災以来復旧の目処が立っていないため、ここは車で20分ほどになります。
釜石線は、時間によって1両編成から3両編成までの列車が走っているのですが、今回私が乗ったのは、新花巻を11:09発のワンマン1両編成でした。ほとんどバスのようです(写真は釜石駅で)。
ちょうど中間点が遠野になるのですが、遠野から釜石の間、夏の深い緑いっぱいの美しい山あいを縫って走ります。
途中の駅のサイン。なかなかお洒落?
今回のチャリティコンサートの準備の間に知り合ったCさんが、この日たまたま大槌でのプロジェクトがあるとのことで、釜石駅まで迎えに来てくださいました。そして釜石から大槌に向かう途中、様々な津波の傷跡を見せていただきました。でも私は海岸線の被災の様子の写真は撮りませんでした。すでにネット上に数え切れないほど上がっていますし、私の写真でそれ以上に何かが伝わるとも思えなかったからです。
大槌では、城山公民館/体育館を見せていただきました。それぞれに大きなイベントスペースがあり、どちらも切り取られたステージ幕と、サイドの窓側の暗幕が、そのままになっています。下の写真では、一部応急処置でテープでつないでいます。
これらの幕を再度購入するための資金にしようというのが、今回のチャリティコンサートの目的でしたが、町役場などもまだほとんど仮設のオフィスのままで、まだまだそういったことまでは手が回らないというのが実態でした。ひとつ間違いなく言えることは、激しい被害に見舞われた被災地は、何がどうあろうとこの先5年10年といったレンジでサポートが必要な状況だということです。
時間がたつとどうしても減っていき、すでにかなり減りつつあるこういった地のサポート、継続していかなければと思います。
投稿者: A-POT シリコンバレーのバ... 投稿日時: 2012年8月10日(金) 22:55- 参照(110)
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