今の時代には当たり前のことなので、あえて書く意味があるのかわかりませんが、それでもつくづく思うのは、インターネットのおかげでおいしいものへのアクセスがめっちゃ増えたなあと。ネットがなかった時代は、家庭内でのおふくろの味の伝承以外には、数少ないテレビの料理番組や雑誌、マニアックな単行本などが、料理の基本を覚えたり、レパートリーを広げるための情報ソースだったと思います。そもそもそんなのばっかり見てられないので、情報は非常に限られていたと言えます。

ちなみに独身だった90年代初頭、会社で「オレンジページ」を定期購読していた私は、その部分に関してはちょっと変人あつかいだったのも楽しい想い出です(^^;)。

90年代になって、テレビのグルメ番組も増えたと思いますが、2000年代になってネットが本格的に普及すると、レシピ集などが次々とできて、さらにみんなが自分のレシピや作品を投稿するようになって、ブログも普及して文章に合わせて写真をアップすることも簡単になって、外食産業も含めて料理やグルメ関連の情報が爆発的に増えました。検索ツールを含むネットの特性と、グルメ関連コンテンツとの相性がばっちりだったのですね。

いろいろなレシピや紹介記事があるので、以前だったらあきらめていたものでも、なんだうちでもできそうじゃん、みたいな気になってやってみようかという意欲が増加します。また今まで作っていたものでも、さらにベターな方法や新しいアイデアをもらえたりします。私自身もともと料理は好きなので、以前からあれこれやってはいましたが、やはりレパートリーには限りがあるわけです。でもネットのおかげで新しいものにも挑戦しやすくなりました。いとありがたしインターネット。

レストラン情報にしても、ブログやレビューサイトなどで次々に情報発信されますから、店側には厳しくなった部分もあるかも知れませんが、逆に集客のチャンスも広がり、顧客側にはとにかくめちゃくちゃ便利になりましたよね。

外食かおうちごはんかに関わらず、「おいしい」はQuality of Life (QOL) を向上させるために、比較的簡単に実現できて、しかもとても効果が高い感覚です。そしてグルメというよりも、なんというか上質な「おいしい」は健康にもいいはず。なーんてお前が言うな!ってつっこまれそうですが・・・。とにもかくにも、「おいしい」と感じるその一瞬で、誰もがシアワセなひとときを得られることは間違いありませんから、自分もまわりの人も、「おいしい」を感じる、言える回数をできるだけ増やしていきたいですね。

投稿者: A-POT シリコンバレーのバ... 投稿日時: 2011年5月23日(月) 21:23