地震が起きてから一週間が過ぎる。私が、家族を亡くした方のインタビューをテレビで見ながら泣いていると、「ママ、泣かないで」とコリンが小さな指で涙を拭いてくれた。そして「ぼく、ハートをあげるね」と、とてもハートに見えない形に紙を切ってくれた。「もう泣かないでね、ぼくがいるからね」(涙)。それからは子供たちの前ではテレビは見ないことにしている。子供たちに隠れてネットで見たり、ネットをラジオのようにして聞くだけにしている。私が泣いていると、子供たちも不安だろうし、テレビに映し出される恐ろしい現実は子供には厳しすぎる。 さて、昨日、金曜日はリアムのバイオリンの発表会だった。前の日の夜に思いつき、先生に日本の被災者へ送る募金箱を発表会に持っていっても良いかとメールで聞いてみた。当日の午後先生から「良い考えね!」と返事が来て、夜の発表会に手作りの募金箱を持参。コンサートの最初の挨拶の時、先生が「今日のコンサートは日本で被災された方々へ捧げます」とおっしゃってくださった。子供たちのきれいなバイオリンの音色が、被災地の皆様に届くといいな~なんて思いながら聞いていた。発表会の後、後ろのテーブルに募金箱をだし、折り紙の鶴をひとつ2ドルで売った。10ドル札、20ドル札を募金してくださるかたも、遠慮してか折鶴はひとつか二つしか持って行かなかった。皆さんもちろん今回の地震のことを知っていて、とても心配してくださっていた。同じバイオリン教室に通うSちゃんのおばあちゃんは仙台で被災されたので、皆さんは特にSちゃんママに優しい言葉をかけてあげていた。外は雨が降るとても寒い夜だったけど、私も皆さんの温かさのおかげで、心がポカポカだった。この義援金は日本領事館を通じて、日本赤十字へ送っていただく。 今日はリアムのフットサルの優勝決定戦。今日がフットサル(室内サッカー)シーズン最後の日で、普段あまり闘志に燃えないリアムが、「ぼく、絶対ゴールする!ゴールドメダルもらう!」と珍しい発言。 相手は同じD小学校のチーム。リアムのチームは前半6-0と大差をつけた。後半はコーチの「シュートしないで、パスしろ!」「ボールをコントロール!」のアドバイスで、相手が点を入れやすいようにしてあげていた。大差で負けると相手チームがかわいそうというコーチの優しい思いやり。結果、9-2でリアムのチーム勝利。リアムを2点スコアして勝利に貢献。Good job!
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