土曜の朝、娘を日本語補習校にドロップした後、息子が通う高校に向かいました。次の学年へのregistrationがあったためです。これは2年前、入学直前にも行いましたが、要するに現住所の確認です。
こちらは12年生、つまり高校3年生までが義務教育で、公立の学校に行く場合、シンプルに住所によって行く学校が決まります。従っていい学校の学区は多くの人が住みたいので、住宅の値段や賃貸の家賃が高くなるというわけです。従って居住地をきちんとチェックしないと、あわよくば越境入学を試みる人が出てきたりします。人気の高校ほどそのあたりきちんとやる必要があります。
実際には学校のレベルに関わらず、少なくとも同じ地域ではすべての公立高校が同じ手順でやっていることだと思います。具体的には親の写真付きID(運転免許証やパスポート)に加え、現住所が示されている3種類の証拠書類(オリジナル)を示さなければなりません。それらは
(1) 最新の車のレジストレーションの書類(去年税金を払っている証明)、最新のW-2フォーム(源泉徴収票みたいなもの)、雇用者による最新の給与明細、の中からひとつ。
(2) 親の名前と住所が記載された固定資産税の請求書、または親と子供の名前と住所が記されたレンタルまたはリース契約書のどちらか。
(3) 最新のPG&E(ガス電気供給会社)の請求書または利用明細
これでもかっ!というほどの証拠です。しかし、これらすべてを合わせても、それだけで現在そこに住んでいることの証明にはなりません。すでに引っ越していたとしても、その気になれば用意することは不可能ではないからです。ただ現在そこに住んでいるならば、これらは通常簡単に用意できるはずのものであり、そのあたりをもって妥協というかまあよしとしているということだと思います。銀行口座の書類とか他にも考えられるものはありますが、いずれにしても証明にはならないし。
ただし通常ではない場合も考えられないわけではありません。上記の(1)は、車か仕事かどちらかが必要ですので、親に車もなく仕事もない場合は用意できないことになります。このあたりで高校生の子供がいて車が1台もない家庭というのはまずないわけですが、それでたまたま求職中だったりした場合とか?一方仕事がないというのは必ずしも生活に困っていることを意味せず、大金持ちなので仕事をしていない場合もあり得ますし、自営業の場合、上記のような書類は用意できない可能性も。もちろんそういう場合は車がないなんてことはあり得ないわけですが。
それはともかく、朝8時から午後2時までが受付時間だったのですが、上記のとおり補習校経由で行ったため、私が着いたのは8時45分くらい。やっとのことで駐車スペースを見つけ、会場のカフェテリアに行くと、すでに屋外に100名ほどもいようかという長蛇の列。これを見て、そういえば2年前は8時ちょうどくらいに行って、さくっと終わって出てみたらこんな長蛇の列だったのを思い出しましたが時すでに遅し・・・。
ちょうど1時間かかってようやく建物に入りましたが、こんなの10年以上前に行ったきりのディズニーランド以来かも。確認は2段階になっていて、最初のスクリーニングで、書類が揃っているかをチェック。ここは5つの列がありました。OKとなると、ラストネームでアルファベット順に分けられた6つの列のひとつに並び、再度確認後、コピーを用意して来なかった人はここでコピーを取られ、終了です。ふう。
来年入学する生徒と今度11年生になる学年が対象で、この高校は1学年に500人以上いるので、1000人以上を6時間の間に処理する計算になります。とてもそんなことが可能なペースには見えないんだけど・・・。ちなみにこの確認作業にはパソコンが1台も使われません。もちろん生徒の名前のリストなどは事前にプリントアウトされていますが、その場の作業はすべてハードコピーを元に、リスト上の生徒の名前をチェックしたり、マーカーで線を引いたりして行われています。
投稿者: A-POT シリコンバレーのバ... 投稿日時: 2011年1月29日(土) 14:11- 参照(146)
- オリジナルを読む