月曜日は、近くの神社の中祭があった。秋の本祭に比べると小さいものなのだが、この地域では夏のビッグイベント。リアムもコリンも、夕方からばぁばに買ってもらった甚兵を来て、兄と一緒にお祭りへ。私が子供の時からあった出店(しかも同じ場所!)がいくつもあり、とても懐かしかった。二人は「宝釣り」「ヨーヨー釣り」などをして遊んだ。火曜日は小学校の終業式だった。本当は1週間の予定の体験入学が、リアムのやる気と学校の計らいとで2週間に延長。アメリカではできない体験がたくさんできた!一番楽しかったのは、給食の時間だったらしい。「そんなに食べると太るよ」と女の子に言われたくらい、毎日おかわりだったとか。給食が大嫌いだった私としては考え難いのだが、今の給食は昔と違ってとても美味しいのだろう。アメリカの学校にはない水泳の時間(雨の日以外はほとんど毎日!)、日本の校庭特有ののぼり棒や鉄棒も休み時間に豆ができるまでがんばった。そして、アメリカでは考えられない一人で歩いての登下校。新しい体験が、自分の自信へと繋がっていったと思う。クラスメートに感謝の気持ちをこめて、アメリカから持ってきた鉛筆を最後の日に配った。「わ~、もったいないから飾っておく!」「ありがとう、リアム!」と、とてもかわいい1年生~!そして、皆からは歌のプレゼント。「勇気100%」という曲を、学校中に聞こえるんじゃないかと思うくらいの元気な声で皆大声で歌ってくれた!リアムもこちらに来てから良くテレビで観る「忍たま乱太郎」の主題歌なので、口ずさんでいた。仲良くしてくれた皆からの歌のプレゼント、私もじーんとしてしまった。このクラスに入れてもらってよかったね、リアム!「また来年も来てね」という先生の言葉に、「はい!」とリアムは嬉しそうだった。その日の午後、リアムのクラスメートのお友達が家に遊びに来た。実家からは反対の場所に住んでいる子なので、リアムは学校でその子と待ち合わせ。なんと、5人兄弟の3番目だそうで、とても優しそうな男の子。ウルトラマンのビデオを見たり、おりがみをしたりして遊んだ。2週間という期間、行く前は不安気だったリアムも、行き始めるとすぐに馴染めた。宿題やテストもほかの子たちと同じように出され、クラスの一員として楽しく学び遊んだ2週間だった。
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