今回のトヨタさんのリコールは日本人として、トヨタの車に乗っている者としてとても残念な事でした。私の車は2006年のカムリーですから今回のリコールにはリストに上がっていないのですが、2日前に出たニュースによるとアクセル問題にはもっと別の原因もあることが分かってきたらしいのです。 最初は(1)フロアーマットがアクセルに引っかかるから、その後は(2)アクセルのメカニズムも欠陥があったからとトヨタは認めましたが、2月4日のニュースによるとアクセル問題は何と!2002年から始まっていたそうなのです。 下記はCNETのニュースから。 トヨタはアクセルのメカニックの欠陥でリコールを開始したが、調査が進むにつれ、もっと深刻なエレクロニックスの欠陥があることも明らかになってきた。アメリカ連邦安全委員会はトヨタ車のエレクロニックシステムの調査を開始すると同時に日本のトヨタ社にもプリウスのブレーキに関して出ている苦情を詳しく調査をするように申請した。プリウスが特に今回問題になった理由は先週アップル社の創始者スティーブ・ウォズニアック 氏が2010年産のプリウスを運転中、勝手に加速し始めた事が続いたからだ。ところが2005年のNHTSAのクレームにはアリゾナ州フォニックス市で2002年の Toyota Camry XLEが突然ひとりでに加速してユティリティーボックス(電力会社のボックス)に衝突した事故が記録されている。この車を運転していたZiprin氏によると、アクセルを踏まないのに勝手に加速したそうだ。 これは今リコールになっている、フロアーマットの問題でもなく、アクセルのメカニズムの問題でもなく、全く別の問題、エレクトロニックの異常である。問題は2002年から始まっていたのだとZiprin氏は言う。 2002年はトヨタが初めて「エレクトリック減速コントロール」を新車に取り入れた年だ。 NHTSAのクレームをみるとこれを契機に2002年から突然の加速問題が急激に増え、何千件も苦情が記録されている。トヨタ社は今のところエレクトロニックの問題はないと発表した。しかしトヨタ社のJohn Hanson氏は「だからといって調査を打ち切ったわけではなく、クレームの調査は積極的に続いている」とも言っている。今度新しく調査の対象になっている部分は「エレクトリック減速制御/electronic throttle control」。 これは一般に「自動運転」と理解されている。 2002年は従来の物理的な水圧制御システムから新しくコンピューターチップを利用した制御システムにかわった年、トヨタ社のテクノロジーが飛躍した年であった。 この後記事はエレクトリック減速制御の専門的な話が続きますが、読んでも意味がよく分からないので省略します。 テクニカルな説明はさっぱり理解できませんが、要するに今の車はコンピューターチップがいくつも使われていてこれが複雑に連結して車を動かしているので、メカニズムな問題よりもはるかに原因追求が難しいというような事が書かれています。今回有名なアップル社の創始者が声を上げるまでZiprin氏のクレームはNHTSAから無視されていたというから恐ろしいです。ここサンホゼでも2007年に時速190キロで暴走したLexusがホンダ車に追突してホンダ車を運転していた男性は即死という事故がありました。運転手の主張にもかかわらず乱暴な運転による殺人だったと思われ逮捕されました。 自分の車がリコールされていないから安全という問題ではないのです。 2006年以前の車だから大丈夫という問題でもないようです。怖いよ~~。明日は車が暴走した時にどう対処したらよいのか、Consumer Reportが非常手段を書いてくれていますから、それをご紹介しますね。
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