ちょっと最近気になったニュースのお話です。抗生物質の乱用で世界中に耐性菌(MRSA)が増え続けている問題はこの10年以上もよく知られている事実ですね。 アメリカでは毎年19,000人のMRSA感染が確認されているそうです。 この数は癌、心筋梗塞、脳梗塞をはるかに超える数字とか。 MRSAの感染率では80%で日本が世界一。 アメリカが63%。 イスラエルが44%。 どうにかしないといけませんよね。 これでは怖くて入院もできません。ところが早くからこれをどうにかした国があったのですね。ノルウェーでは25年前に多くの患者がMRSAの院内感染で死亡しているので、徹底的なMRSA対策がとられたそうです。 その対策とは:(1)風邪の咳、熱は解熱剤を処方し、できるだけ安静にして自然治癒で直す。(2)仕事を休む場合は有給にする。(3)医薬メーカーは薬の宣伝を禁止する。(4)MRSAが確認されたら患者を直ちに隔離する。 (5)患者の感染経路を明らかにして接触があった者は直ちに検査をする。(6)医療従事者の感染に注意する。結果30年後の今はMRSA感染はたったの1%。そして今はイギリスもノルウェーを見習って厳しい対策をとる病院が増えているそうです。イギリスでの一例ですが、ドクター・Liebowitzはクィーンエリザベス病院で、最も耐性菌を作るという二つの抗生物質を使用禁止にしたところ、たったの一ヶ月で目を見張る結果が出たそうです。 5年前は47人のMRSA感染があったのに、今年は0人。 こんなに早く結果が出るものなんですね。改善は医療関係者の問題意識に頼るところですが、私達、一般人は何をしたら良いのでしょうか。 良い病院を見分けるには●病室入り口の消毒液がきちんと使われているかどうか。●外科医に手術後の院内感染率を聞くことが可能かどうか。(分からないのは問題外ですね)●抗生物質の使用に制限を設けているかどうかをチェックする。参考になりましたら↓をクリックして下さると嬉しいです。
今日もご訪問有難うございました。ニュース源(英語)追記:日本の場合は抗生物質の飲み方にも原因があるのではないかと思いました。 クリニックのお医者さんから気軽に処方して頂ける事と、3日分しか処方されない事は良くないです。 「3日飲んで治らなかったら又来なさい」という治療が一番悪いそうです。 抗生物質は菌が完全に死ぬまで7~10日連続して飲まないと耐性菌に変異するそうです。 処方された抗生物質は全部飲みきるようにしましょう。
- 参照(209)
- オリジナルを読む