10年前のお話ですが、娘が大学の時に住んでいたアパートのオーナーがインド人でした。息子と一緒に不動産経営をしてシリコンバレーのIT産業が始まった頃には当時では珍しいインド料理レストランを数箇所で経営して成功を収めている人達でした。娘が大学の3年の時です。 このインド人が経営するアパートで一酸化炭素中毒で二人のインド人の少女が亡くなったのです。 2週間後にはこの12歳と13歳の少女達はインドから人身売買されて監禁されていた事が発覚しました。 インド人親子の玩具だったのです。アパートで死んだ少女達とダンスを習っているラティカーと重なってしまいました。ラティカーは映画中の少女。 最後は百万長者になったジャマールと結ばれてハッピーエンドですが、私達の知らないところで、想像もできない世界で死んでいく少女の方がどんなに多いことでしょう。そして目の前で殺されたジャマールの母親。先日見たジンバブエから隣国南アフリカ共和国に流れる難民、孤児達。映画「スラムドッグ$ミリオネア」は21世紀になっても変わらない地球の人間模様を再認識させられる映画でした。
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