金曜日の夜、女友達2人と一緒に隣町へ「The Soloist」という公開されたばかりの映画を観に行った。この映画、CMを見たときに「ノンフィクション」「音楽物」「感動物」と私の大好きな三つの要素が含んだ映画だったので、是非すぐに見たいと思った。音楽的感性に欠けているショーンは「僕はあまり見たくない」と言うので、Mixiで一緒に行ってくれる友達を募ったところ、女友達2人が付き合ってくれることになった。ショーンが子供たちをお風呂に入れている間に、迎えに来た友達2人と夜のおでかけ~。隣町の小さな映画館、金曜日の夜だというのにが~らがら。しかも入場料はたったの5ドル!マイナーな映画しかやっていないこの映画館、経営の方は大丈夫なのかしら。。。さて、ストーリーは、LA Timesの有名コラムニストが、バイオリンを路上で弾くホームレスの男性と知り合う。彼はたった2本しかない弦を弾いていて、筋のわからない話をするのだが、コラムニストは彼に惹かれるものがあり、彼のことをストーリーにする。それを読んだ読者が、チェロを彼に寄付し、30年ぶりに彼はチェロに触れることになる。このホームレスとの男性、昔は天才チェロリストで名門ジュリアードに入るのだが、精神分裂病となり、大学をドロップアウトしてしまったのだ。。。エンディングは、「え~?ここで終わっちゃうの?!」という終わりだった。普通のハリウッドのハッピーエンディングではなく、実際にまだ生きている(いまだにLAの道端でチェロを演奏しているそうだ)主人公が今は何をしているのだろう、元気にしているのか、ととても気になる終わり方だった。そして、LAの、いやアメリカのホームレス問題と彼らのメンタルヘルスの問題に強い関係があることを知った。彼らが、ちゃんと治療が受けられたら。。。コラムニストも、ホームレスのチェロリストを助けたくて、治療を無理にでも受けさせようとする。でも、「今の彼に必要なのは、薬ではなくて友達」とNGOのセンターのディレクターがアドバイスをするのだ。ベートーベンを愛する主人公が、生のシンフォニーを聴く場面や、精神分裂で色々な声が聞こえる場面は、映画館ならではの音響効果で、主人公のその時の気持ちが痛いほど伝わってきた。「感動物」の映画というより、色々考えさせられる映画だった。11時半近くに家に帰ると、ボーイズたちは寝静まっていた。ガールフレンドたちとの夜の映画鑑賞、癖になりそう!Hさん、Rさん、付き合ってくれてありがとう!是非また行きましょうね。
投稿者: Motokos Diary 投稿日時: 2009年6月6日(土) 22:07- 参照(224)
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