日本の会社、特に大企業は、毎年4月1日に新卒の新入社員を迎えます。新入社員たちは同期入社として、よき仲間かつよきライバルとして連帯感を深め、結束を固めていきます。定期的に同期会とかも行ったりして、これは日本にいればごく自然なことですよね。入社は同時でも、定年退職するときは誕生日のある月末だったりするので、入社同期だからといって同時に退職することはありません。しかも転勤というシステムがあるので、定年になるまでには同期も様々な事業所に散っていたりします。一方アメリカでは、毎年決まった日に新入社員がいっせいに入社するという習慣はありません。基本的に通年採用で、必要なときに必要な人材を募集しますから、いわゆる同期入社という概念はありません。当然入社式とかもないし、入社日はみんなばらばらです。ところがこちらでは、レイオフによって同時に多くの人が退職するということが頻繁にあります。なので、レイオフに遭った場合は「退社同期」とでも言うべき仲間ができることになります。実際同時にレイオフになった(元)同僚同士というのは、その後メーリングリストを作って連絡を取り合ったり、定期的に会って情報交換したりということをよく行うので、レイオフ後に、つまり会社を離れた後で一気に連帯感が高まったりすることもあるのです。日本の入社同期とアメリカの退社同期、ちょっと対照的でおもしろいなと。日本の入社同期は普通は何度もできませんが、アメリカの退社同期はレイオフに遭うたびに何度でも違うグループができるところもまた対照的(^^;)。
投稿者: A-POT シリコンバレーのバ... 投稿日時: 2009年5月3日(日) 22:09- 参照(225)
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