過去数年間、JTPAあるいは日本のいくつかの大学のシリコンバレーツアー/研修をお手伝いさせていただいて、参加者ではなく主催者サイドの方にいつも申し上げていることがあります。それは謝礼とか記念品とか、そんなものはいらないので、参加者からのフィードバックをくださいということ。パネルやセミナーで自分が話したことがどんな風に伝わったのか、聞いた方はどんなことを感じたのか、おもしろかったのか、つまらなかったのか、とにかくフィードバックをくださいと。単にウケれば、笑いがとれればいいというものではないと思うけれど、話そのものがつまらなければ伝えたいことも伝わらないわけで。そのあたりのバランスというのはとても難しいと思います。それを少しでもいい方向にむけていくために一番重要なのが、参加者からの直接のフィードバックです。これは自分が話したときだけでなく、自分がアレンジした企画のスピーカーやセッションがどうだったかということを判断するためにも同様に重要になります。この言葉がよかったとか、こういうことが得られたとか、もっとこういうことが聞きたかったとか、そういったフィードバックをもらうことで、次回(があればですが)よりよい方向に進めることができます。ここ数年、JTPAや大学や、今年は念願のJBCも含めた大掛かりなツアーはもちろんのこと、こんな私にでも会いたいといって訪れてくれる若者たちとできるだけたくさん会うという自分なりの活動をしていて、そうした方々から何がしかのポジティブなフィードバックをもらえた時に、最高の「やってよかった」感が得られます。まあ所詮自己満足といえばそうなのですが、誰かの人生にとって少しでもプラスになることができたかも知れないと思えることは、本当に不思議なほど大きな喜びになります。自分が何かを達成することはもちろん大きな喜びですが、他の人たちが何かを達成するお手伝いができるとすれば、社会全体をよくするという点でも非常に重要なことです。しかもそれで自分が何かやったのと同様な充実感が得られるわけで。ともあれ、よいフィードバック(ポジティブかネガティブかの問題ではなく)は、必ずよい循環を生み出すものなので、決しておろそかにしないで欲しいと思います。
投稿者: A-POT シリコンバレーのバ... 投稿日時: 2009年3月24日(火) 23:10- 参照(320)
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