先日、ある日本人の知り合い(マック使い)と話していたら、彼は英和にエキサイト辞書を使っている言っていて驚いた。素人かと。マックユーザならば、英和は、まず Dictionary.app を当たって、いい用例が見つからなかったら次に英辞郎に行く。これが基本。英和も和英も、エキサイトなんて使ってるのは小学生まで。と言ったら、どっちも発音が分からないから使うのをやめたという。英単語の意味を得意の日本語で理解することだけでなく、その発音も同時にちゃんと覚えたいので、エキサイト辞書の音声ファイルはとても便利らしい。発音記号を解読するよりも、ガイジンの発音を聴いて真似した方が遥かに効率がいいし、間違いもない。発音を知らない単語は聞き取れないし、自分で話す時にも使えないから、これは正しい戦略だ。が、しかし、発音を調べるのにエキサイトまで行くというのが間違っている。マック使ってるなら、Speech の Alex に訊けよ、と。 ぼくが、Leopard になって密かに感心したことの一つが Alex の声だった。Leopard で新搭載の Alex の発音は素晴らしいの一言。何が素晴らしいって、単語と単語のつながりをかなりスムーズに発音するし、文全体の抑揚まで、ものすごく自然に発音できる。新聞サイトなどで長い文を Alex に読ませると、本当に感心する。ぼくが読むよりも遥かに自然な英語で読んでくれる。昔のイメージでコンピュータの声を想像している人は、かなり感動すると思うのでいますぐ試すべし。ちなみに、ぼくは好きなタイミングで Alex を呼び出すために、Speak selected text の機能を Command + Shift + S に割り当てている。左手だけで呼び出せるのがいい。これで、単語や文や段落などをてきとうにマウスで選択してから Command + Shift + S を押すと、Alex がそれを読んでくれるわけだ。こんな便利な機能を使わないなんて、マックを何のために使ってるのかと思う。どうやら、目の見える人には関係ない機能だと思われているのか、マックの Speech 機能はあまり使われていないようだけれど、単語の発音を調べるのに Alex に訊かないのはマックの持ち腐れと言っていい。選択できる英語のテキストは、Alex の発音を真似して耳と口で覚えるべし。
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