パウロ コエーリヨのアルケミスト夢を旅した少年を読んだ。羊飼いの少年がアンダルシアからエジプトのピラミッドに宝物を探しに旅に出る。何かを得るためには何かを捨てなければならず、それが出来ないものはそこに立ち止まったままになる。よく目を凝らせば、大切なことを伝えようとしているものを見逃したりはしない。自分の運命に気づくことが人の義務だという。うまく説明することは不可能なので、シンプルで美しくなおかつ奥の深い文学作品と言っておこう。

投稿者: Bookend SF 投稿日時: 2007年4月19日(木) 17:47