サンフランシスコ動物園で起きたトラ襲撃事件に関連して、被害者兄弟の所持していた携帯電話の内容を市と動物園側が確認したいという申し立ての聴聞について、サンフランシスコ裁判所から兄弟のサンタクララカウンティの裁判所へ場所を移して行われることになった。これは、カリフォルニアの法律でこのような聴聞は関係者の住む地区で実施することに決められているため。動物園側は、携帯電話にテキストメッセージか写真の形で兄弟が事故当時飲酒していたことやトラを挑発したことを示す証拠が残っているものとして、証拠として差し押さえ、保全することを求めている。通常、警察が証拠品として所持品を差し押さえることができるのは、犯罪事件で重罪の容疑者から事件に関与していると疑われる所持品を証拠保全のために差し押さえるもので、このケースでは兄弟が「トラをからかって挑発」していたことが犯罪とされているが、動物を挑発することは「微罪」にしかならず通常は証拠品差し押さえはできない。兄弟の弁護士は、「兄弟は自分の所持品を早く返してもらいたいだけで、事件の証拠となるようなものは何も隠されていない」とコメント。サンノゼでの聴聞は水曜日に予定されている。

投稿者: シリコンバレー地方版 投稿日時: 2008年1月12日(土) 14:24