夫の実家のあるニューハンプシャー州、4年に一度、この時期に一躍有名になる。大統領予備選挙が始まる最初の州だからである。とても小さな州で、これといって名産物もなくとてもマイナーな州なのだが、予備選挙が始まる州とあり、出だしが順調になるように、どの候補者もニューハンプシャーで勝つことに力を注ぐ。今年の大統領選挙、民主党は初の黒人候補オバマ、初の女性大統領となるか、クリントン、4年前も選挙に出たエドワーズ、そして元国連大使で外交経験豊富なリチャードソンと面白い顔ぶれが揃った。結局ニューハンプシャーではクリントンが僅かの差でオバマに勝利。ショーンの両親が押していたリチャードソンは残念ながら4位で、既に大統領選からドロップした。オバマとクリントン人気に押されたのだろう。彼は大統領の器というよりは、外交のプロとしての方があっている感じがした。
オバマは、クリントン(ヒラリーの夫のビル)が1992年にパパブッシュに対抗して出馬したときの勢いに似ている。でも、外交経験があまりないのがネック。もしオバマが大統領になったら、周りを経験ある人たちで固めなければいけなくなるだろう。
クリントン(ヒラリー)は、先日ニューハンプシャーのコーヒーショップで"How do you do it?" という質問に、"It's not easy.."と涙声になってしまった。声は震えていたけど、涙は見せなかった彼女、さすが強いと思った。でも、「彼女が弱さを見せた」と鬼の首をとったかのように「大統領には適さない弱さ」と報じたメディアもあったが、その場にいた人たちは「彼女の人間性を感じた」「彼女の選挙に対する姿勢に共感した」と答える人たちが多く、ニューハンプシャーでの勝利につながった。
オバマ、クリントン、どちらが大統領になっても、弱者に寛容なアメリカに変わると期待している。オバマ、クリントンで大統領、副大統領ペアなんてどうでしょう?
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