昨年9月に、プロモーションを要求したらどうなるかの実況をしたいみたいなこと書いてから、何も書かないままになっていました。

トピックがトピックなだけに、気になっていた方も多いかも知れませんが(笑)、いつも自分のプロモーションのことばかり言ってるわけにはいきませんし、その後GSKとのディールとかもあって会社内の変化も大きく、実際には一度だけ持ち出したことがあった程度です。

先日performance reviewなるものがありまして、タイトル的には今までのSenior ScientistからAssociate Directorとなりました。「タイトル的には」という奥歯にモノがはさまったような書き方なのは、ちょっといろいろありまして、本件はまだ継続する部分があるのです。それでもともかく一歩前進ではあります(^^)。

日本人にとって一番知りたい点は、果たして自分から要求しなかったら同じ結果になったかどうか、だと思います。正直いってそれはわかりませんが、ならなかった可能性もあるような気がします。やはりこちらでは、基本的に欲しいモノは欲しいと言わない限り、欲してはいないのだと判断されても仕方ないところがあります。自分では言わないけれどあの人はこれが欲しいに違いないから、あげることにしようということを考えてもらえるのは、プライベートなギフトなどはともかく、ビジネス、というかプロフェッショナルな場ではあまり起こらず、そういったことを期待して待っているだけではなかなか実現しないか、あるいは実現が遅くなるといえるかも知れません。

逆にそういった要求をしたからといって、むしろその実現が遠のくといったことはないと思います。「誰であれ欲しいものを欲しいということは当然だ」というコンセンサスはありますが、「欲しいけれども我慢する」ことに対して「美徳」のようなものを感じてもらえることはないかも知れません。それがいいとか正しいとかではなく、そういうカルチャーだということです。私としては、こっちのみなさんにももう少し、日本的な奥ゆかしさを理解してもらいたいと思ったりしますが(^^;)。

今年は社屋の引越しがあるので、新しい名刺を作るのはしばらく先になりそうですが、とりあえず報告まで。

投稿者: A-POT シリコンバレーのバ... 投稿日時: 2008年1月7日(月) 22:30