うぉおお、名作だ。すごい本である。1985年に出版された小説Love in the Time of Cholera。邦題はこのエントリーのタイトルの通り。最近アメリカでベストセラーとなり、かつもうすぐ映画が封切られる。カリブを舞台にした小説なので、カリブの休暇で読みました。ガルシアマルケス著。

さて、すごい本なのであるが、しかし、これを読み通せる人はかなり少ないと見た。なぜなら

  • あまり意味のなさそうな、かつちょっとエキセントリックなエピソードが、50年というスパンでだらだら、ひたすら続く
  • しかも、意外な事実がちょろりちょろりと突然登場するので、読み飛ばすことができない
  • その結果、「一体全体、自分が今読んでいることは、この先の展開に意味があるのか」という疑問が常につきまとい、迷子になったような気持ちのまま巨編を読み続けなければならない

原作はスペイン語ですが、私は英語で読みました。スペイン語だとさらに重厚で象徴に満ちているらしいのでちょっと残念。

投稿者: On Off and Beyond 投稿日時: 2007年11月16日(金) 10:03