Minneapolisで発生した警察官によるGeorge Floydさん殺害事件がトリガーとなってはじまったデモは瞬く間に全米各地に広まり、夜間になると破壊活動や強奪まで発生するようになりました。

表面上は解決されたことになっていても現実では今なお続く差別に苦しんできたアフリカ系アメリカ人の蓄積してきた鬱憤や、新型コロナによる外出禁止での社会不安、トランプ大統領による安易な扇動で国が分断されつつあることなど、様々な要因が一気に噴き出しているようです。

Minneapolisの街の一部は、あたかも空爆でも受けたかのように火の手があがっていました。

ベイエリアではOaklandやSan Francisco、San Joseなどでも店舗が襲撃されました。特にOaklandではカーディーラーが襲われて50台近くの車が盗難されたり、火をつけられたりしたようです。

平和裡にデモを行う人がいる一方で、騒ぎに便乗して破壊活動を行う愉快犯や物品強奪する人たちもいるようです。話では、トラック数台で乗り付けて物を盗んでいくような組織犯罪もあっり、率先して破壊活動を行ったとか(そういう動画も出回っている)、反政府団体が騒ぎを煽っているとか、もう何が本当なのか分からない状況です。

破壊活動に対応するため、あちこちの自治体では夜間外出禁止令が発令されました。

San Mateo郡では何もないだろうと思っていたのですが、San Mateo市役所から警察署までのデモが行われることになってということもあり、6月2日と3日の二日間、8:30pmから翌朝5:30amまで夜間外出禁止令が発令されました。

San Mateo市役所はダウンタウンから少し離れた住宅地にあります。近くにはウチ御用達の日系スーパーニジヤがあります。たまたま6月2日にニジヤに買い物に行ったところ、このモールの各店舗は板張りをしていました。

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またSan Mateoダウンタウンの店舗も板張りをしていたようです。SushiSam'sが板張りしている様子もSNSでみかけました。

NextDoorでは、San Mateoでの破壊活動のスケジュールなんてのも流れていました。投稿者は、「こんなが回っているので、みなさん注意して!」と親切心から投稿していたようですが、それに対するリプライの多くは、こういうフェイクニュースを流すことは不安を煽るだけだし、破壊活動しようとしている人を呼び集める結果になるから良く無いことだと優しく諭しているのが印象的でした。

夜間外出禁止令が出ると、街の様子が見たくなりました。台風が来ると外に出たくなるのと同じでしょうか(こんなの自分だけ?)。ちょっと調べてみたのですが、夜間外出禁止令が出ても、仕事に行く、帰宅する、空港に行く(空港から自宅へ行く)といった要件であれば外出して良いそうです。もちろん、何もせずに自宅に留まって静かな夜を過ごしたのですが。

結局、San Mateoで破壊活動があったようなニュースは目にしていないので何事もなくデモは終了したのだと思います。

しかし、San Mateo外出禁止令が出たなんてびっくりです。

投稿者: Franklin@Filbert 投稿日時: 2020年6月3日(水) 17:50