最近、漠然とではあるがリタイアした後のことを考えてます。と言っても、リタイア後に何を趣味に持とうかとか、どこに旅行しようか、どこに住もうかいう話ではなく、リタイアした後の生活資金のことです。

僕は2001年に渡米してから日本の年金は支払いをしていません。老後資金としては、アメリカのソーシャルセキュリティ(これは税金みたいなもので強制加入)と勤務先が提供している401Kに積立をしています。401Kは、積立時には税金控除で給与天引きされ、指定した株や債権やミューチャルファンドといった金融商品に投資されます。引き落とし可能年齢になって引き出す際には、利益はその時の収入として税金を払うことになりますがが、その時点での収入は少ないだろうから税金として徴収される額は少ないはず。

大手の会社はどこもそうでしょうが、僕の前職も401Kにはカンパニーマッチングがあって、ある一定額までは自分が拠出したのと同額を勤務先が積み立ててくれていました。当時はまだ30歳になったばかりで、老後資金なんてまだまだ先の話と全く真剣に考えることはありませんでした。ただ、カンパニーマッチングしてくれるならそれは貰っておこうと、カンパニーマッチングは最大限貰えるように、でも401Kへの拠出は最小限になる額を設定していました(相変わらずの貧乏根性ぶり)。その後、その会社には17年間務めたものの、401Kへの拠出パーセンテージは一度変更したかしなかったかといった状況でした。

401KはFidelityにて管理されていますが、そのサイトにログインすると、自分の401Kの現在のステータスが表示されます。ステータスと言っても、単にレッド、イエロー、グリーンの色分けで、リタイア後の資金が充分かどうかを示しているのですが、自分はレッド。これはまずいのでは…と転職を機に拠出額(幸い、転職後の会社もFidelityで401Kを管理していた)を増やしました。

最近、いろいろと個人年金のことを調べていて、目から鱗だったのは、IRAを僕も使えるということ。IRAはIndividual Retirement Arrangementsの略で、リタイアメントのための積立の仕組みです。基本、個人事業者が使うものと聞いていたので、勤務先の401Kがある僕には関係ないのかと思っていたのですが、会社員もIRAに投資することができます。

IRAにもいくつか種類があって、代表的なものは次の2種類です。

Traditional IRAは、積立金は税金控除になり、引き出し時にはその時点での税金がかかるというもの。

Roth IRAは、積立金は税金を払った後に残った手取りから拠出しますが、引き出し時には税金がかからないというもの。Rothはこの仕組みを立案した議員William Rothの名にちなむそうです。

一見するとRoth IRAの方がうま味があるように思えますが、Roth IRAをするには所得制限があり、2019年度だと世帯所得が $203,000 を越えると利用できないとのこと(出典こちら

で、面白いのは、(言い方があまり良くないですが)裏口 Roth IRAというのがあって、Traditional IRAに積み立てたものをRoth IRAにコンバートすることができるのだそう(出典こちら)。これは合法的な節税対策なのだとか…ふむふむ。

なんだか、いろいろと選択肢があり、どれを選ぶのが自分に一番適しているのかが良く分かりません。子供の教育資金積立の529なんてものあるし、そうかと思うと、IRAを子供の教育資金に使うこともできるとか。

機会があれば、ファイナンシャルプランナーに有償で良いので相談してみたいと思う今日この頃です。

投稿者: Franklin@Filbert 投稿日時: 2020年2月15日(土) 13:23