※今回使われている写真はすべてネットからの無断借用です…ごめんなさい。

アメリカのキッチンのシンクで目にするこの物体、
air-gap-011

エアギャップ(air gap)と呼ばれるもので、食器洗浄機とつながっています。

最近、食器洗浄機を動かすと、ここから水が流れ出てくるようになりました。こんな風に…

マーライオンのぬいぐるみでもかぶせてやりたい…

その話を友人のMilpitusさんにしたところ、原因と対策を教えてくれました。

ところで、このエアギャップ、いったい何のためにあるのかご存じですか?

食器洗浄機が正常に動作している限りは、これといって気にもかけないこのエアギャップ、調べてみると、とある目的のために設置するのが義務付けられているようです。

シンクの下の扉を開けてみると分かるのですが、食器洗浄機の排水パイプは下の図のようにエアギャップを介して、シンクの排水パイプにつながっています。

Air Gap Dishwasher

エアギャップのカバーを外してみると次のようになっています。
食器洗浄機からの排水管とシンクの排水管がダイレクトには繋がっていないのです。

ダイレクトに繋がっていなくとも、食器洗浄機からの排水は重力に引かれて落下して、その下にあるシンクの排水管へと入っていく仕組みです。

エアギャップから水が流れ出すのは、このシンクへの排水管が詰まってしまった場合に起こります。食器洗浄機からの排水がパイプ内に溜まってしまい、エアギャップから水が流れ出すという訳です。

ですので、エアギャップから水が流れ出るようになってしまった場合にまず最初に試すのは、排水パイプの掃除です。そのための柄の長いブラシも市販されています。

掃除方法はこちらのビデオで紹介されています。

何のためにエアギャップがあるのか?ですが、その理由は、下水からの汚水の逆流によって、食器洗浄器内に汚水が流れ込むのを防ぐためなのだそうです。そんなことありうるの?と思ってしまいますが、仮に、食器洗浄機から出る汚水パイプを直接シンクの排水パイプに繋いだとして(エアギャップなし)、下水から汚水が逆流してきたとすると、その逆流してきた汚水は食器洗浄機に流れこんでしまいます。当然ながら、食器洗浄機は汚れてしまい衛生上も良くありません。

エアギャップがあることで、逆流してきた汚水が食器洗浄機内に流れ込まないようにしているのですね。

さて、ウチのエアギャップからの水漏れですが、パイプを掃除したあとで食器洗浄機を動作させましたが、水漏れは発生しませんでした。もう何度か食器洗浄機を回してみて、本当に大丈夫なのか確認してみようと思いますが、何はともあれ、これで安心です。

投稿者: Franklin@Filbert 投稿日時: 2017年3月16日(木) 22:23