ぴろ子の新学期が始まって、立て続けにクラスメイトからの誕生会のお誘いをいただいています。
誕生会にぴろ子を招いてくれる友達がいるというだけでも喜ばしいことではありますが、土日続けて誕生会、その翌週も誕生会…みたいな状況になるのは親としてちょっと大変でもあります。お祝いされる側のバースデーキッズを僕も良く知っているのであれば喜んで参加したいところですが、知らない人からのお誘いがあると、参加したものかどうか躊躇ってしまったり(もちろん、ぴろ子は招待してくれた人を良く知っているからこそ招待された訳で、親が躊躇するなんてのは全くナンセンスなのは承知してます)。
そして、アメリカの誕生会というのは、だいたいパターンが出来上がっていますよね。招かれた方はプレゼントを持って会場に行き、1時間程度なんらかのアトラクションに参加して、次の1時間は軽食とケーキでお祝いして、お返しのギフトを貰って解散という流れです。
自分たちで誕生会を独自に企画・運営する親御さんもいらっしゃいますが、ここアメリカでは多種多様な様々な施設(空手のジム、水泳教室、アートクラス、科学館、屋内遊具施設、ゲームセンター、牧場…etc)が誕生会のプログラムを用意されていて、そういうのを利用するほうが主催者側も楽だったりします。パーティの段取り、食べ物の手配、進行、そして、お返しのギフトまで用意してくれるところもあって、親が何もしなくても済んでしまったり。
さてさて、お子さんを誕生会に連れて行ったことのある方や誕生会を開いた方なら誰しも感じるところがあるんじゃないかと思うのですが…
持って行くプレゼントを選ぶのもなかなか難しいと思うのですが、バースデーボーイ(ガール)はそのパーティで、いきなり数多くのプレゼントを手にすることになり、これってどうなんだろうって思ってしまいませんか?20人を招待したら、20個のプレゼントが手に入るのです。簡単に大量のプレゼントがドカッと集まってしまうのは子供の教育上も良くないように思えます。「ホシガリマセンカツマデハ」を刷り込まれた僕としては、幼稚園児のバースデーパーティなんて、形骸化した大規模なパーティよりも、家族で祝ってプレゼントひとつあげれば十分!だと思ってしまいます。
そして、誕生会に参加してもらってくるギフト。普通はちょっとしたものをお返しに渡すので、中身は、子供目線では楽しくても親から見るとつまらないものが多かったりします(もちろん、趣向を凝らして、親視点からも有益なものを用意する方もいます)。そういうものって、貰ってきても、ちょっと遊んであとは廃棄になってしまうケースも少なくないのです。
と、以前からそのようなことを思っていたのですが、今回、呼ばれたぴろ子のクラスメイトのバースデーパーティはちょっと新鮮でした。
パーティーそのものは、Pump It Upという屋内遊具施設で行われました。ここはジャンプハウスが並ぶ子供向けの屋内遊具施設で、週末になると誕生日会場として使われ、今までに何度も行ったことのありますし、ぴろ子の誕生パーティもここで開きました。
新鮮だったのは、招待状に書かれていたプレゼントについてです。そこには、プレゼントは不要と書かれていました。代わりに、「読んでもう不要になった本を一冊持ってきてください。参加者どおして交換しましょう」というものでした。
なかなか良いアイデアだと思いませんか?
バースデーガールにとってみれば、プレゼントをもらえないのは寂しく感じるかも知れませんが。
プレゼント不要とは言え、何か持って行った方が良いのかな…とも多少悩んだのですが、そう書いてあるので、ぴろ子がほとんど手にすることがなくなった本を一冊持って行きました。
パーティが終わって、ケーキでお祝いしたあと、集まった本がならべられ、参加者が一冊ずつ好きな本を選びました。
子供たちがそれぞれ一冊の本を選んだときに、招待者側から子供にお返しが渡されました。正直、今回はプレゼントなしなのでお返しもないだろうと勝手に思っていただけに、ちょっとびっくり。で、更にびっくりしたのが、このお返し、小型の植木鉢、土、そして花のタネのセットでした。
すぐに興味を失うようなギフトよりは、花のタネ一式なんて素晴らしいアイデアじゃないですか!
帰り際に、主催者の親御さんに本の交換や花のタネのお返しに、感銘を受けた件お伝えしました。
ぴろ子に、今度の誕生日パーティではプレゼントはみんなから貰わないようにしようって提案したら、なんて言うだろう…?
- 参照(155)
- オリジナルを読む