くじ引きでアイスホッケーのチケットが当った。B-Bridgeで利用している清掃会社がお客さんへのプレゼントとして贈ってくれたものを、社内でくじ引きしたのである。くじ引きなんて当った例がないし、アイスホッケーの試合を観るのも初めてだったので、とても嬉しかった。ワーイ!当日、サンノゼ・シャークスのチームロゴが入った帽子を同僚に借りて、にわかファンとしてHPパビリオンに赴くと、そこにはチームのロゴ入りジャケットやセーターや、ロゴ入り靴下を履かされた赤ちゃんなど、チームカラーであるターコイズカラー入りの洋服を着たファンが興奮状態で試合が始まるのを待っていた。友人と私は「フーン、あんなかっこ悪いジャケットに$125も払う人がいるのね」などと小物売り場を冷やかした後、スポーツ観戦に必須のビールとナッチョスを買い込んで着席した。シートもとてもいい場所にあり、またまた感激。そうこうしている内に、国歌を歌うため女性歌手がリンクに登場。観衆も立ち上がり歌が始まった。友人も私もアメリカ人ではないけれど、もちろん敬意を払うため一緒に立ち上がった。野球の試合観戦をした時も疑問に思ったんだけど、なぜ試合前に国歌を歌うのだろう?スポーツを愛する心と愛国心ってどこかで繋がっているのだろうか。国歌が流れている間、周りを見渡すと、胸に手を当てて国歌を一緒に歌っている人など、みんな真剣な表情。そこでフト気づいた。ぎゃーん、帽子をかぶってる人って、私達だけじゃん。普段スポーツ観戦しないから、こういうところでボロが出る。にわかファンになったつもりが、とぼけた外国人になってしまった。今ここで帽子を脱いだら余計目立つかな。。。なぁんて思ってる内に歌も終わり、ホッ。さてナッチョスの続きを食べましょ。(試合観に来たんじゃないの?)そうそう試合はというと、アイスホッケーがあれほど暴力的なスポーツだとは知らなかった。アメフトみたいに相手選手に体ごとぶつかって邪魔し、ケンカになりそうになった事も1度や2度じゃない。シャークスがゴールを決める度にファンは「Go! Go! Sharks!」って熱狂。電光掲示板にも「Louder!!!」のメッセージ。にわかファンもここぞとばかりに頑張って声を張り上げた。私達の前に座ってたおじさんは、ゴールが決まる度に通路に出て踊り、アナハイム・ダックス(相手チーム)がゴールを決めるとブーイングでうるさいのなんのって。アナハイムはさぞかし、やりにくかっただろうなぁ。(って言うか、アナハイムのファンはたったの3人しかいなかったんだけど。。。)結果は、アナハイムも健闘したけど、最初から飛ばして調子のよかったシャークスが6対3で優勝!20分ごと3ピリオドの試合では、選手がめまぐるしく交代し、テンポが速くエンターテイメント性も充分で、とても見応えがあった。やはりスポーツ観戦は試合会場で生を観るのが一番。国歌が流れている時は、帽子を脱ぐのだという新しい学びもあるしね。(えっ?そんなの常識だって?)皆さんも機会があったら是非アイスホッケーを観に行ってみてください。
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