1月2日 石巻を出て、10:05am仙台到着

仙台駅のカウンターでレールパスを入手。JRレールパスでは新幹線や特急の指定席も無料で取れる。なので、みどりの窓口にて、目的地までの指定席入手を試みる。ちなみに、今回の旅の目的地は日本の最北端、稚内!

仙台から青森へ行き、青森を夜に出て翌朝札幌に到着する「急行はまなす」を利用すれば宿代も不要!と、その予約を試みるも、この日(1月2日)の急行はまなすは満席とのこと。泣く泣く方針変更。仙台から秋田へ向かい、秋田から日本海や白神山地を眺められる五能線で青森、そして、青函トンネルを通って函館までの指定席を入手する。とりあえず、今日の目的地は函館に設定。

秋田新幹線まで若干時間があったので、仙台のユニクロへ。1月2日はユニクロのセールとあってキャッシャーには非常に長い列。買い物を済ませると、福引券を貰うので、福引してみたら、なんと賞品はお米(3合程度)。これから旅するのに、重い米を貰っても・・かといって捨てるのも忍びないので、とりあえずバッグに入れる。そしてレールパスの旅に必携の小型の列車時刻表を入手。

仙台を11:54am発のこまちで秋田へ。秋田新幹線こまちははじめての乗車。

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こまちは在来線を走るため座席は横四列と手狭。

秋田に14:11着。6分の乗り換えで、14:17発のリゾートしらかみ5号に乗る。

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全席指定ながら車内がらがら。あてがわれたA席は進行方向向かって右手窓側で、この分だと海側じゃないのか!と落胆するも、列車は東能代でスイッチバックしたため、海側に。ちなみに、このリゾートしらかみ、秋田から青森までの乗車時間はなんと5時間10分もある(車内販売があって助かった!)。そのうち80kmは日本海に沿って走り、景色の素晴らしい路線として知られている。たまたまなのか、運転手さんは女性でした。また時折、絶景ポイントや沿線の紹介のアナウンスがあったが、こちらも女性の声(運転手さん自らマイクを持っているのか、女性の車掌さんがいたのかは不明)で聞き取りやすい。列車は景色の良い区間に差し掛かると速度を落として運転してくれる。

列車から見た日本海の眺めはこんな感じ。ところによっては手を伸ばすと波しぶきをあびるくらいの波打ち際を走ったり、砂浜の上を走っているように見える箇所があってなかなか楽しい。
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日本海に沈む夕日。曇り空だったのが残念と言えば残念だが、吹雪く日本海の眺めもまた一興。
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五能線終点となる川辺という駅到着前にアナウンスがあり、青森方面に急ぐなら川辺で乗り換えよとのこと(そうすれば17分早く着く)。というのも、リゾートしらかみは、川辺で奥羽線に入って青森と反対方向に進んで弘前まで行き、そこからスイッチバックしてまた川辺を通って青森へ向かうのでこういうことが起こる。という訳で、川辺で降りて18:24発の青森行きに乗る。

が、列車を乗り換えた後で思い出した!リゾートしらかみは、川辺~弘前~青森の区間で、車内で津軽三味線の演奏や津軽弁の語り部によるお話し会があったんだ。多少興味あったがもう後の祭り。

19:12青森到着。ライトアップされた橋は青森ベイブリッジ。この橋は青森駅の上をまたいでいる(この橋は海や川に架かっていない)。この橋の向こう側は青森湾。
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青森駅で、ダメモトで今夜の急行はまなすの指定が取れないか聞いたところ、一般指定席より多少席にゆとりがあるドリームシートなる席が取れた!合わせて急行はまなすに接続する続く札幌~稚内の特急列車の指定席も確保(ちなみに、急行はまなすには寝台車両があるが寝台は別料金が発生するため除外。またこの列車には「ゴロンとシート」という普通指定席で横になれる席があり、それを使いたかったが満席)。

青森で22:18まで待って急行はまなすに乗るか、それとも特急スーパー白鳥で函館まで行ってしまって、函館から急行はまなす(1:23am)に乗るか迷う。

青森で待つよりも、函館で待つ方が面白いんじゃないかとの軽い気持ちで函館まで行ってしまうことに。

20:00青森発の特急スーパー白鳥で函館へ。

現在、青函トンネルを運行する列車は、特急白鳥、特急スーパー白鳥(青森~函館)、急行はまなす(青森~札幌)、カシオペア(上野~札幌)のみ。そして、今年3月に予定されている北海道新幹線開通に伴い、これらすべてが廃止される予定とのこと。特急スーパー白鳥に乗るのもこれが最初で最後だろう。

車内はガラガラ。各席には青函トンネルの構造が説明が貼られている。
トンネルの長さは53kmで、そのうち海底区間が23km。はっきりとは覚えていないものの、青函トンネル工事は自分の幼少時代に雑誌、新聞、ニュースなどで頻繁に目にした記憶がある。日本の土木技術の高さを誇る大工事なんだと漠然と感じていたので、いつかは通ってみたいと思っていた。

そして列車はいよいよ青函トンネルへ。胸はわくわく感いっぱいだったが、既に日は落ちていたのでトンネルに入ったのかどうかもはっきりせず、そして、トンネルに入ったと言っても、実際のところはごく一般の普通のトンネルと変わらずで「あれっ、こんなもん?」って思ってしまった。更に、なんとなーく青函トンネルはうんざりするほどに長いのだろうと思っていたが、特急スーパー白鳥は時速140km程度でトンネル内を運行するそうで、トンネル通過に要する時間は高々24分程度。子供の頃にうんざりするほど長いと感じた中央線の笹子トンネルの方がはるかに長いように感じてしまった。しかし、そう考えると青森から函館ってのは意外と近いよね。

今回の旅では、自分は北海道のことをろくに調べずに旅程スタートしてしまったがために驚くことがいくつかあった。青森から函館まで2時間で行けてしまうというのに驚いたし、この次の函館から札幌が3時間半もかかるってのにも驚いた。

さてさて。
列車は14分遅れの22:08に函館到着。函館は風が強くみぞれが降っていて、地面はぐちゃぐちゃ。幸い(思ったほどには)気温はそれほど寒くない。このあと、青森からやってくる急行はまなすに函館駅から乗るのだが、それまで3時間程度時間があるので、まずは夜景で有名な函館山に行って見ようと思い立ち、函館山のロープウェー乗り場方向に向かって歩く。歩道脇に設置された観光地図によると、市電でロープウェー乗り場近くまで行けるようなので、市電の走る道に沿ってロープウェー方面に歩き、市電が来たら乗ってしまおうと思っていたが、市電全く来ず。更に、駅周辺の店はすべて閉店していてものすごぉく寂しい。おいおい、函館ってこんな閑散とした街なの?この分だと、ロープウェイも営業していないだろうなと思いつつ、横なぐりのみぞれの中をロープウェイ駅まで歩いたが、案の定、営業していない。

タクシーで山頂に向かう手もあったが、またの機会にするのことにして函館駅へ帰る。途中、開いていた居酒屋を一軒みつけたので23時過ぎに入店して軽く食事。客は外国人女性客がひとりだけ。ここも深夜0時に閉まるのだそう。店主の話では、路面電車はは夜10時くらいには終了し、ロープウェイももっと早くに終わるとのこと。また、函館の繁華街は函館駅界隈ではなくて、五稜郭方面なのだろう。

函館駅で1時間ちょっと時間をつぶすことになったが、ここには待合室のような場所はなく、大きな荷物をもった人たちが券売機前のベンチで待っている。これなら、青森駅で待ったほうが快適だったかも。青森駅には暖房の利いた締め切った待合室があったのに。

こんな感じで一人旅初日は終了(函館で午前0時を過ぎたので、このあとに乗る急行はまなすは次の記事で)
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初日まとめ

  • 通常購入した場合の運賃: 20,240円
  • 震災後はじめて仙石線に乗れてちょっと感動。防波堤により松島湾の眺めは以前ほどではなくなったが、それでも風光明媚な車窓からの眺めは健在。
  • 五能線から眺める日本海もまた松島湾とは違った美しさ。しかし、同じ沿岸でもカリフォルニアは明るくからっとして健康的なのに、日本海ってのはジメッとして艱難辛苦に耐えるようなイメージがあるのは何故なんだろう。
  • 函館駅周辺の夜は早すぎる
  • 函館駅で待つか、青森駅で待つかという状況に置かれたら、次回は青森駅を選択するっ!
  • 五能線はじめかなり長時間列車に乗っていて退屈だろうと思われる方もいるかと思うけれど、そんなことは全く無かった。というのも、景色が楽しめないところでは時刻表をめくってこの先のプランニングに勤しんでいたから。稚内に行ってから、根室に足を伸ばせるだろうか?とか、また九州まで行けるかな?とかそんなことをあれやこれやと考えているうちに時間は経ってしまった。

投稿者: Franklin@Filbert 投稿日時: 2016年1月26日(火) 07:28