ベイエリアに移り住んで15年になりますが、先週末、はじめてサンフランシスコ動物園に行って来ました。

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正直、期待していなかったのですが、意外に楽しめた動物園でした。

思ったよりも広く、動物の見せ方にも工夫がしてあり(今時の動物園はどこもそうなのかな?)、緑も多くて居心地の良い動物園でした。残念なのは、曇り空だったことですが、こればかりはサンフランシスコの太平洋側という立地上、どうしようもありません。暖かいところから連れてこられた動物たちには、サンフランシスコの気候は気の毒です。

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ここには、子供用の遊具施設もあります。
このトラップが、子供を引き付けてしまったため、動物園は半分程度しか見てまわれませんでした。残りはまたの機会にします。

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さて、この動物園で特記すべき事項といえば、なんと言っても、2007年の年末に起きた、まるで映画のようなトラ脱走事件でしょう。

事件の詳細は、他のサイトに譲るとして(例えば、こちら)、概要は、2007年12月、サンフランシスコ動物園にやってきた男性若者3人組(兄弟とその友人)が、脱走したトラに襲われ、一人(友人)が死亡、二人(兄弟)が怪我をした…というものでした。

当時、この動物園では、トラと見学者を仕切っているのは堀だけでした(オリも柵もなく、堀越しにトラを見学できた)。

この事件を契機に、トラやライオンエリアには、ガラスフェンスが取り付けられ、現在はこんな感じになっています。

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写真だと分かりにくいですが、このガラスの向こう側に堀があって、その堀の向こうにトラがいます。事件以前には、このガラスのフェンスはありませんでした。

この事件が起きた際、動物園側はなんともお粗末な行動を取っています。そのひとつに、「トラが勝手に脱走する訳はない、彼らがトラを挑発したからだ」というコメントがありました。

動物を挑発するのも悪いかとは思いますが、動物を挑発したくらいで、動物が脱走できてしまうのは明らかに動物園側の落ち度ですよね。そんなコメント出したところで、市民の心証は悪くなるだけじゃないのでしょうか。

更に、動物園側は、彼ら(被害者たち)が万引きなどの補導暦があると言い出し、彼らの印象を悪くしようとします。が、そんなの全く今回の事件とは関係はありません。

また後に、堀の深さが、動物園の標準よりも1メートル以上も浅かったことが分かりました。また、以前に、トラが堀から這い上がろうとしている姿が目撃され、動物園側にレポートされていることも分かりました(その時は未遂に終わったらしい)。

これって、どう見ても動物園側の落ち度ですよね。なのに被害者を悪者に仕立てようとするなんて、許せんっ!!と、サンフランシスコ動物園には絶対に行ってやるか~ってな気持ちが生まれてました。

が、時は流れましたので、そろそろ行ってもいいかな?ということで。

今回、サンフランシスコ動物園に行ってみて、当時の事件を偲ぶ何か(反省の石碑とか、亡くなった人に対する哀悼の碑など)を見つけられるかな?と思っていたんですが、何も見つけられませんでした(あったのに見落としただけかも知れませんが・・)。しかし、改めて動物園のWebサイトを見ても何も記載がありません。動物園にとっては忘れてしまいたい過去なのでしょうねぇ。

しかし、こう言っては失礼ですが、死者一名で済んだのは不幸中の幸いだったように感じます。もし、これが子供たちが大勢いるような時間帯だったらと思うとゾッとします。

さてさて、そのトラ襲撃事件ですが、裁判になったのは知っているのですが、その結審がどうなったのか知らないでいたので調べてみました。すると次のようなことが分かりました。

  • 怪我をした兄弟らには、$900,000が支払われて裁判は終了
  • 死亡した男性の両親はサンフランシスコ市と動物園に訴訟を起こして、2009年2月に結審。が、その内容は非公開

後日談ながら、怪我をした兄弟の一人は24歳の若さで2012年に死亡したそうです。死因その他は公表されていないそうですが、トラ襲撃事件に関係があるのでしょうかと勘ぐってしまいます(手に入れたお金を元に何らかの騒動に巻き込まれたとか・・)。

投稿者: Franklin@Filbert 投稿日時: 2015年9月13日(日) 08:48