ここからの続きです
このニュースキャスターさんは
前歯6本がテレビで綺麗に写るように
透明感のある白い歯にしたいと言うのです
当時はエナメル質を薄く削って
セラミックのラミネート（厚さ0.5mm）を貼るのが流行っていました
透明感に白さ・・・
経験のないばあさんは 一番白いセラミックの粉 A1に
透明感を出そうと 透明の粉をレイヤーにしたのでした
2週間後・・・
セメントの日です
アポの時間は分かっていたので
朝の配達後 そわそわ どきどきで
電話が鳴るのを今か今かと待ってました
鳴らない時は 問題なし
鳴る時は問題あり
そしたら 矢張り 鳴ったですがね
飛んで行きましたよ
見事に失敗でしたよ
透明感＝暗くなる
経験不足でそんな事も知らなかったのです
自分が納得するまで
何度でもやり直すつもりでした
ところが！
先生はもう貼ってしまったと言うではないですか
このラミネートは一度貼ったら取れないのです
一応これで様子を見て
どうしても気に入らなかったら
やり直しましょうと言う事になりました
その日以来
この件に関しては何も聞いていません
こちらからも何も聞かなかったです
その後数年 ABCのニュースは怖くて見られませんでした
退職してから見るようになった時
もう彼女は出ていませんでした
私の歯科技工士歴の中で
今でもトラウマになっています
この方が やり直しにいつでも戻って来てもいいように
私はその時大決心したのです
セラミックのエキスパートになりたい！！！
それから ドイツから時々いらした
Ernst Hegenbarth氏の実技のクラスは全部取りましたよ！
スタディーグループにも毎週参加するようになりました
そして徐々に
ばあさんはメタルの土台作りから
セラミックの魅力に取り憑かれていったのでした
5年後には
偽のひび割れも
白の透明感も まぁまぁできるようになりましたよ 
大失敗は進歩の始まりになりました
失敗で挫けてはいけませんね
ばあさんのお粗末な歯科技工士体験談を
最後までお読みくださり有難うございました
いつも沢山の応援を有難うございます！
今日も応援してくださるととても嬉しいです！
コメント返信が遅れていてすみません
今日は孫家族が帰ってから返信しますね
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