先日、アワビキャンプの発起人のお誘いで、ミル貝取りに行って来ました。

大潮の日、とある場所の沖合いが干上がって干潟ができるので、そこまでボートで行って、ミル貝を取るというものです。ボートを持っている方が参加していただいたからこそ出来る技です。

ミル貝取りに使うのはクラムガンと呼ばれる道具。
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ぴろ子の右側にある筒状のものがクラムガン。これを手にして、ミル貝のいそうなポイントにグリグリと埋めます。そして、取っ手の部分にある小さな空気穴を指で押さえて引き抜きます。すると、筒に入っている土がそのまま引き抜けるという仕組み(ストローの口を手で押さえて水から引き抜いても水がストロー内に残るのと同じ原理)。

ぴろ子が手にしているスコップもミル貝取りに使う方もいるようですが、持って行ったものの、今回は使いませんでした。

どうやってミル貝がいる場所を見つけるかですが、次の写真の真ん中に、イソギンチャクのようなものがあるの分かります?
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これがミル貝の管の先端です。ミル貝は地中数十センチから1メートル弱程度に埋まっていて、そこから長い管を出して海草を食べるのだそうです。その管の先端がこれなんです。

これを見つけたら、この管を含むようにクラムガンで掘り込んでいきます。
これがまた重労働。なんどもなんども掘り込んでいくと、カチッと硬いものにあたる感触があります。そうなったら、それがミル貝。上手く筒の中にそれを入れて土中から掘り出します。

これがまた難しいのですが、ミル貝の殻は意外ともろくて簡単に壊れてしまいます。
なので、ミル貝が取れたものの、姿そのままで取れるのは意外と少なく、殻が割れたり、管だけ取れたりということしばしば。

こちらが取れたミル貝です。
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しかし、ミル貝って不思議ですよね。この管の部分が伸縮自在で1メートル弱も伸びるのだそう。さらに、この管の部分は、縮んでももう殻の中には納まらないのだそうです。お前、貝のくせに殻の中に体入れられないの?って突っ込みたいくらい。

イシカゲ貝(赤貝みたいなもの)もいくつか取れました。干潮だったからか、干潟の上にちょこんと出てました。
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その他に、シャコ(またはゴーストシュリンプと呼ばれる海老)やロッククラブ(というカニ)も手づかみで捕獲!

こちらがこの日の漁の成果の一部。もっと取れましたが、綺麗なままのものだけ写真に。
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さて、このミル貝やイシカゲ貝、どうやって捌くのかまったく分からないので、困ったときの相談役、美人寿司シェフM嬢に電話。するとM嬢、この日は時間があるといのことで、ウチに来てもらって裁き方教えてもらいました。

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ミル貝、それほど期待してなかったけど、これがメチャクチャ旨い!
甘くって、コリコリしていて、びっくりするほど美味しくいただきました。イシカゲ貝も美味かったです。

4月からアワビ漁解禁になりますが、ミル貝は水に潜らなくても済むので楽チン!
ぴろ子も楽しめて(泥んこ遊びできて)満足!

投稿者: Franklin@Filbert 投稿日時: 2014年3月26日(水) 08:27