このブログのタイトルを、「シリコンバレーのバイオベンチャーより」なんてつけてる割に、このところバイオベンチャーネタを全然書いていませんね。ということで今日は久しぶりに、バイオテックの日常の断面でも。以前からスタートアップはローラーコースターであると言い続けてますが、これは例えではなくてまさにそんな感じなのです。時にはゆったりした日々が続くこともありますが、毎日毎日ミーティングをして仕事の方向性に関する議論を繰り返して、毎日のようにプランを変更することもしばしば。臨床開発に行ったら行ったでその進捗に一喜一憂。ミーティングが続くと、英語がネイティブな人でもそれなりに消耗しますから、第二言語な人たちはもっともっと消耗します。しかもその合間に時間を作って実験も続けなければなりません。そういったこともある意味楽しめるようなマインドセットが必須です。一般的には、朝令暮改はよくないこととされていますが、スタートアップにおいては、時にこれが必須というか、むしろこれができないと取り返しがつかない状態に陥る可能性があります。大企業との大きな違いは、お金と時間にシビアなリミットがあることです。もう少しもう少しと続けて、最後にやっぱりだめでした、というわけにはいかないのです。大企業ならばその時点でテーマを変更するとか、転勤させましょうかといった対処になりますが、スタートアップでは、即仕事を失う可能性、場合によっては会社自体がなくなる可能性といつも背中合わせなわけです。そういう前提でプロジェクトをマネージしていくことが求められます。このあたり、私自身もようやく慣れつつあるところかな、でももうちょっとかな、などと感じる今日この頃です。
投稿者: A-POT シリコンバレーのバ... 投稿日時: 2007年8月21日(火) 23:22- 参照(441)
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