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devider

我が家から近い市営図書館には日本語の本が200冊くらいあります
ジャンルは色々 推理小説から最近話題の小説 お料理本も少し
そんな少ない本の中で
「これが読みたかったのよ!」と思っていた本を見つけるなんて
奇跡のようなものです

ところがその奇跡のような事が起こりましてね
本のタイトルを見た時は 思わず目をこすってしまいましたよ
出版されていた事も知らなかったのですから

2年前まで無料刊行されていた月刊誌TVファンで
入江健二氏が連載で書いていらした「万里子さんの旅」です

2012_08_03-mariko

途中からTVファンの購読を始めたので前編は読んでいなかったのです

私が購読で読み始めたのは終わりに近い章で
ご主人を結核で亡くし38歳で中学生の娘さんを二人連れて渡米
車もない 英語も話せないアメリカでの慣れない生活の苦労が始まった頃からでした

ところが本を読んでびっくり!
万里子さんの苦労はそんなものではなかったのですね

子供の頃から「終戦後大陸から引揚げた方達は大変な苦労をされた」
という話は耳にたこができるくらい聞かされたものですが
具体的にどんな苦労だったのか この本を読むまで知りませんでした
万里子さんと長女の洋子さんの中国から北朝鮮 韓国を通って
日本に帰国するまでの体験は想像を絶するものでした
これだけの苦しみを経験して生き延びたというのは幸運で奇跡とさえ思えました
読むだけでも胸が苦しくなるような体験を
入江健二氏によくぞここまで記録してくださいましたとお礼を言いたい気持ちです

記録に残すというのは大切なことだと思いました
歴史的な大事が起こった時
その中に巻き込まれている人達の悲しみや苦しみは
体験していない人には想像の域をでるものではありません
それを語ることの辛さも想像できません
戦後 数十年を過ぎた今だからこそ
語れる気持ちになったのかもしれません
そしてその時にリトル東京入江診療所の入江健二先生に会われた事は
万里子さんの更なる強い運命だったように思えます
お二人にこうして後世に歴史を残してくださったことに感謝したいです
死線を越える万里子さんの体験を読むと勇気をもらえます

万里子さんの旅―ある帰米二世女性の居場所探し アマゾン

本の概要
戦争、戦後の貧窮、夫の召集と病死―次々に襲う苦難を乗り越えた主人公・万里子さんが、娘二人を連れて戻ったアメリカでたくましく人生を切り拓いていきます。生地カリフォルニアから日本、満州、北朝鮮の収容所を経て再び日本、最終地アメリカへと続く、長い人生の旅路を綴った感動のノンフィクションストーリー

入江健二(いりえ・けんじ)プロフィール

1940年、東京生まれ、60年、東京大学入学。医学部時代はボート部在籍。66年、卒業と同時にインターン・医局問題を扱った、当時の青医連運動に参加。国立がんセンター、都立大久保病院を経て、71年渡米。UCLAで癌を研究。73年、日系一世対象の「健康相談室」開設。ロサンゼルス市内の病院で再修練の後、81年、リトル東京で診療所を開業、現在に至る。

著書に『リトル東京入江診療所』(草思社刊)『リトル東京で、ゆっくり診療十七年』(草思社刊)がある。

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投稿者: カルフォルニアのばあさんブログ 投稿日時: 2012年8月10日(金) 12:07