日本で英語を習うと、とりあえず「海=sea」と覚えて、特別に意識しない限り、海を見に行く、とかいうときは何でもかんでも「sea」を使う人が多いと思う。でも、こちらの人は私が認識する限り「sea」よりも「ocean」をよく使う。では、「sea」と「ocean」の違いは? 一言で言えば、、、大きい海(日本語で「洋」?)→ocean、陸に囲まれているoceanより比較的小さい海→sea、ということらしい。より厳密に言えば、Ocean に該当するのは下記5つの海のみ。Pacific OceanAtlantic OceanIndian OceanSouthern(Antarctic) OceanArctic Oceanこれらの海より小さいとseaと呼ぶらしい(Mediterranean Seaなど)。あるいはメキシコ湾はGulf of Mexico だから形状にもよるのかもしれないが。たとえば、日常会話で、サンタクルズに海を見に行く、と言ったときの海は太平洋であるから、ocean を使うのが自然。ネイティブの人は具体的にどこの海かに応じて単語を使い分けているようである(日本にいる外国人が日本海を見に行くときはsea)。一方で、一般的な概念としての海は「sea」だと思っていたのだが、こちら(西海岸)で、「海」というとそれは特別な指定をしない限り太平洋を意味するから、現地の人の海のイメージとして「ocean」の方が強くなり、一般名詞としても日々の会話の中でseaをほとんど耳にせずocean が頻繁に使われているような気がする。これは西海岸に限らず、東は大西洋に面しているアメリカ全体の傾向かもしれない。というわけで、アメリカで英語を話すときは、原則「海=ocean」、文脈に応じてsea, gulf, bay などを使い分ける、と割り切っていたほうがベターだと思うのですがどうでしょう。
投稿者: シリコンバレー駐在日記 投稿日時: 2007年5月24日(木) 23:31- 参照(466)
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