先日、山口絵里子さん著の「裸でも生きる」を、息子たちが通っている日本語学校の本棚で手にした。タイトルと表紙を見て、「バングラディッシュで生活した著者が、貧しい人々が裸で生きる生活を書いた本」かと勝手に想像して読んでみると、全然違った。。。小学校1年の時に、ひどい虐めを経験した著者が、その反動で中学では非行に走る。そして偶然に出会った柔道で県一番となり、高校は柔道一筋。大学時代に学んだ「開発学」を機に、「現場を知らなければ、貧困を解決することはできない」 と考え、アジアで最貧困の国バングラディッシュへ。日本人初の大学院生留学生となり、現地で出会った「ジュート」を使ったバッグを生産し、日本へ輸入する企業を23歳で起こす。あらすじはこんなんだが、とにかくこんな頑張り屋さんみたことがない!バングラディッシュでは何度も騙されるのだが、決してへこたれず、「自分が小さい時に体験いた虐めに比べれれば、こんなのたいしたことない!」と涙を拭って難関をどんどん乗り越えていくのだ。バングラディッシュでがんばる彼女のまっすぐな心、人並みならない努力、そしてバングラディッシュの人々に対する誠実さに、私は感動した。「裸でも生きる」のタイトルは、彼女が「他人にどういわれようが、他人にどう見られ評価されようが、たとえ裸になってでも自分が信じた道を歩く」という彼女の信念から。とにかく凄い。 ホームページを見ると、と~っても素敵で可愛いバッグたち。バングラディッシュの工場で一つ一つ丁寧に作られたバッグ、山口さんの思いが入っているバッグを見ると、思わず欲しくなってしまう!日本に帰国する際は、ぜひ入谷にある本店を訪れたいと思う。
投稿者: Motokos Diary 投稿日時: 2011年1月25日(火) 04:55- 参照(202)
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