最近アフガニスタンで戦死した一人のアメリカ兵士の写真をめぐってその是非を問う論議がされています。兵士はロケット弾による攻撃で足に重傷を負い野戦病院に運ばれて死亡したのですが、重傷を負った瀕死の姿をAP通信が兵士の家族の反対を押し切ってニューヨークタイムズに載せた事が問題になったのです。自分の子供が死の直前に苦しむ姿、それを世界中の人の目に晒されることになったら親の気持はどんなものでしょうか。 それには想像を絶する悲しみと怒りを覚えることでしょう。 先日PBSで戦争ジャーナリストのNancy Youssefさんのインタビューを見ました。 ベトナム戦争とアフガニスタン戦争の大きな違いは、ベトナム戦争は徴兵制度で徴兵された青年達が富裕層、貧困層に関係なく無差別に徴兵されて戦争に送られたので、その戦争の痛みは国民全体に感じられていたけれど、今度のイラク戦争、アフガニスタン戦争は志願兵だけが送られていることです。 その為にアメリカの殆どの一般市民は国が戦争中であることも自覚がない。 首都、ワシントンでさえも今二つ国で戦争中であるという緊張感さえ感じられない、殆どのアメリカ人に忘れられている戦争だと指摘していました。 その戦争の無残さ、命の尊さをアメリカ人全体に感じさせる為にはこういう残酷な写真を見せる事もやむ得ない気持があるとNancy Youssefさんは言っていました。戦争がどういうものなのか、学費を欲しさに志願する青年達が戦場でどんな思いをしているのか。ありのままの姿を見せるのがジャーナリストの使命でもあると言っていました。テロ撲滅の為の戦争なのに、アメリカ軍、国連軍が増えるほど、アフガニスタンの自爆テロは増える一方で、市民の犠牲者が増え、アフガニスタン人の支持を失うばかりの戦争に何故オバマ政権は増兵を考えるのでしょうか。 この戦争の為に徴兵制度復活したら、戦争はもっと早く終わるような気がします。 アメリカに住んでいたら爆撃に毎日怯えることもない。 残酷な死を目の前にみることもない。 でも自分の家族が、子供が命をかけて戦っているのならば、命の尊さをもっと身近に感じて、早く戦争終結になるような気がします。決して徴兵制度復活を望むものではありません。ほんの一部の人間の為にこんなに無意味な戦争で尊い人間の命が消えていくことが残念でなりません。徴兵制度復活はあり得ませんから、戦争の無残さを国民に見せることもやむえないというNancy Youssefさんの言葉に反対できない気持になりました。
今日もご訪問有難うございました。PBS Nancy Youssefさんのインタビュー
- 参照(232)
- オリジナルを読む