数ヶ月前に、勤務するバイオテックがメガファーマに買収され、会社そのもののクローズに伴ってレイオフされた中堅どころのメディシナルケミストであるS(何となくラティーノ系のアメリカ人)。この厳しい状況の中ジョブハンティングを続けてきて、私もできる範囲でレジュメを転送したりしていたのですが、いくつかのインタビューを経て、ついに同じベイエリアのバイオテックにポジションを得たとの連絡が。昨年来、バイオテックが数100社あるといわれるここベイエリアでも、バイオテックのジョブマーケットは完全に氷河期というか、単に就職先がないだけではなく、あちこちでレイオフが続いているので、オープンポジションなどほとんどなく、求職者ばかり増え続ける状態が続いています。そんなですから、今仕事がある人も、ひとたびそれを失うと、次のポジションを見つけるのはひじょーーーに困難といわざるを得ません。何度も書いているように、その緊張感がある意味びりびりしびれる醍醐味であったりもするわけですが(笑)、そんな中、見事にポジションをゲットしたS君は相当嬉しかったのでしょう、いつもはメールでコミュニケーションしているのに、いきなり携帯に電話してきて報告してくれました。ベイエリアのようなスタートアップの集積地は、比較的景気の動向に関係なくレイオフも採用もあります。現在ほど資金調達が難しくなると、採用を拡大する企業はほとんどなくなりますが、それでもやはりゼロになるわけではないといううことです。偶然ですが、南カリフォルニア(LAエリア)でも(こちらは日本人バイオロジスト)、最近アカデミア系で新しいポジションをゲットした話も聞きました。こんな厳しい時代ではありますが、決して真っ暗闇というわけではないということで。
投稿者: A-POT シリコンバレーのバ... 投稿日時: 2009年5月30日(土) 21:25- 参照(208)
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