5歳になった娘に、「ねえ、おとうさん、むかしのうたうたって?」 と言われた。 「昔の歌」と言われても・・・・ああそうか、最近はアニメの歌や、幼稚園で習ってくる英語の歌ばかりなので、一緒に歌う機会があまりないのだ。童謡のコトだと気づき、いくつか2人で歌いだす。「たきび」を歌い終えたところで聞かれた。「ねえ、たきびってなあに?」・・・そうか、「たきび」なんてアメリカではまずないし、おそらく日本でも今じゃあ見かけないんだろうなあと思いながら説明すると今度は、「かきねは?」「しもやけって?」・・・・そうか、死語というのは、ひとの命と同じで、どうにもならない限界があり、滅び行くもんなんだなあ。そういえば・・・・どうして「焼き火」ではなくて「焚き火」なんだろう。「あたろうかあたろうよ」・・・・・どうして火には当たるのかな? 自分でも説明つかない疑問はわいたが、小さい頃、霜をジャリジャリ踏みしめての登校中、霧の向こうに焚き火を見つけて走り寄り、それこそ火に当たるくらい近づいて暖をとった記憶は、今でも鮮明によみがえるもので、こういう童謡を残してくれたニッポン人を誇りに思わざるをえない。

投稿者: 寿司豊味ととろぐ Sushitomi 投稿日時: 2009年1月20日(火) 09:32